午前6時半の気温はプラス14度。空は真っ黒で風もある。
いまにも泣き出しそうな空模様でござる。
予報によると、最高気温は20度、終日こんな天気だとか。
先日までのピーカン、30度超えの真夏の気候がウソのようです。
北海道には梅雨がないと言われますけど、きょうはどうやら本州並みでござる。
うっとおしい天気だよなぁ、、、
さて、
週刊現代6月14日号に「わが子が甲状腺がんになった親の気持ちがわかりますか」という福島ので悩み苦しむ親たちの姿を追った青沼陽一郎さんのルポが載っておる。
2年前、娘に甲状腺がんが見つかった母親は「遺伝だ」と医者に言われたそうな。
そんなケースはしばしばみられるという。
同じ子どもを持つ母親たちは「どうしてそれが、原発から漏れ出した放射能の影響でないと言い切れるのか」と憤慨しておるそうな。
現在は福島県立医科大学の副学長という山下俊一氏。首相官邸の「原子力災害専門家グループ」に名を連ねる甲状腺対策の専門家といわれておる。
この方はチェルノブイリの現地で医療活動したことでも知られておって、かつて講演でこう話したそうな。
「世界では100万人に1人の頻度であるのに対し、この地域(チェルノブイリ)では1万人に1人であったわけです。そして放射線誘発性の甲状腺がんはすべて乳頭がんでした」
青沼陽一郎さんはこう続ける。
「つまり通常『遺伝』あれば100万人に1人のものが、チェルノブイリ原発事故後は1万人に1人の割合に急増したことになる。…中略…それどころか、福島の場合はもっと割合が高い。平成25年度末までに29万5511人が甲状腺検査を受けて、50人ががんであったのだから、約6000人に1人の割合になる」
そして「こちらも、甲状腺がんで手術を受けた子ども50人のうち、49人が乳頭がんだ」という。
山下氏は遺伝なら100万人に1人という。ならば6000人に1人は遺伝でないじゃんか!?
福島で子どもに発症しておる甲状腺がん、遺伝にしては多過ぎだろ。
しかもチェルノブイリと同じように、ほとんどが乳頭がんだ。
山下氏らのように「福島の原発事故と甲状腺がんに因果関係がない」とする皆さんは、こう言います。
「福島でこうした大規模な検査をしたことがなかったから、患者が多く発見された」「検査機器や技術が向上したから数多くの甲状腺がんが見つかった」という。
それならしっかり科学的データを出すために、沖縄とか北海道とか、福島第一原発から放出された放射線の影響の少ない地域で、大規模調査して福島県と比較するのがよろしい。
もし、山下氏らが言うように、世界では100万人に1人しか発症しない甲状腺がんが、ニッポンでは全国的に6000人に1人もいるならば、それはそれで大事件だ。
しかもこれが遺伝によるなら、もっと大変だ。ニッポンは子どもの甲状腺がんの特異発生地域ってこと。早急に全国調査をすべきではないのかね。
青沼さんは「それを放っておくなんて、これは原子力災害とは別に、国家的な異常事態だ」としておる。
まことにごもっとも!!
ま、正直に言って、ニッポンの子どもだけが特異的に甲状腺がんが大量発生するとは、どうにも考えにくい。
どうみても、国家レベルで原発事故の被害を小さく見せようとしておるように見えてくるのです。
いまの流れは、原因の特定が遅れた水俣病や90年も放置された足尾鉱毒事件と似たりゴンベの経過をたどるような気がしますけど、どうよそのあたり???