おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

君は立花隆を読んだかね?

2005年10月13日 | Weblog


立花隆氏がブログで「新・世界一の借金王 小泉デフレ政権の正体」と題して、以下のように書いておる。
一部引用しますね。


「『これができないようだったら、これから必要になってくるもっと大きな改革の何ができますか』と、小泉首相はこの選挙で何度も叫んだはずだ。

実際、年金改革、医療改革、三位一体改革(国と地方の税財政改革)など、やりかけの改革はいろいろあれど、すべて中途半端なままに終わっており、これまで最後までやりとげたという改革は、事実上なきに等しい。」

~中略~

「では、小泉首相の任期中に肝心の大目的である財政改革、財政再建のほうはどうなったかというと、全く達成されていない。

財政再建の第一歩であるはずの『プライマリー・バランス(基礎的財政収支)の回復』(財政の単年度黒字化)という目的ですら、最近では、2010年以降という遠い目的にされてしまっている。

ということは、それまでは財政赤字が続くということである。そしてすでに約800兆円にまでふくれあがっている累積赤字(現発行国債累積額)がさらに積み上がっていくということである。」

~中略~

「『入るをふやす』ための手段は結局、『増税する』か、『経済を成長させて、税の自然増収をはかる』かのどちらかしかない。

そして、増税となったら消費税増税以外の選択はないはずである。それなのに、小泉首相は『自分の任期中は消費税増税は絶対にしない』と明言して、増税に言及することすらいっさい避けてきた。

要するに、小泉首相は改革を何度も何度も叫びながら、根本問題に正面から向きあおうとはせず、一貫して逃げてきたのである。」

~中略~

「このような待ったなしの異常事態に直面しているというのに、小泉首相はなおも人気取りのために逃げの姿勢に徹しつづけ、それでいて、見せかけだけは、『改革』の騎士のごとき風を装いつづけてきた。

このような小泉首相の政治姿勢は、ズルを通りこして、ほとんど詐欺かペテンの域にまで達しているといっていいだろう。」



我が意を得たり、言い得て妙、とはこのこと。
さすがに立花隆さんは、小泉あんちゃんのボケカス本質を喝破しておる。
一部を抜粋したけれど、よい子はきちんと読むのが良いね。

もっとも、小泉小劇場のド派手な演出ぶりに「気づいたら踊ってた」皆さんもそろそろ目が覚めてきたはず。
これから小泉あんちゃんが何をするのか、しないのか、冷静にしっかり見とかなあきまへん。

とはいっても、政界はすでに「ポスト小泉、いったいどうなる」、に向いておる。
残りのあと1年、ご支援された皆さんの期待にどう応えるのかね。

何もしなくても、歴史には名を残すだろう。
ただし、究極のポピュリスト(大衆迎合主義者)でケンカ上手な政治家としてね。