おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

道路公団民営化の実態とは

2005年10月14日 | Weblog


微熱が続き、正直ビビッておったが、同じような症状のお方が北海道内のあちこちにいるらしいことがわかった。
風邪なのか、何なのかさっぱりわからんけれど、妙にホッとしておる。
いい歳こいて、気が弱いのよ、でへっ。

さて、きょうは10月1日に民営化された道路公団のお話じゃ。
お暇な人だけ読むようにね。


道路公団の借金は合わせて40兆円あるという。
とんでもない額だ。
この借金の返済スケジュールはというと、なんとまぁ45年もの長期だという。
いま生きておる関係者が、みんな死んだ後じゃ。
つまりは、だれも責任取らないチョー無責任なことになっておる。

民営化の過程にも問題があったね。
官僚と業者の抵抗が強くて、どもこもならんかった。
猪瀬直樹氏らが参加した委員会も分裂して大混乱だった。

このとき、小泉あんちゃんはこの委員会に丸投げしたまんま。
放りっぱなし!!何一つ方針を示さなかった。
リーダーシップなんぞ、どこへやら。
丸投げで傍観者を気取っておった。
噴飯モノじゃ。

国鉄民営化の際、当時の中曽根総理はさっぱり動かぬ国鉄幹部の首を全部すげ替え、きっちり、やった。
あまりに対象的だ。

民営化会社の会長には、民間人が登用されたけれど、こいつは橋梁談合の企業から起用されておる。
おかしくないか?
民間企業なら誰でもいいってもんじゃない、談合やってた企業から来る会長って何?って話だ。

こんなこと許す小泉あんちゃんよう、あんたの言う「改革」って何?
こんなの総理大臣の「鶴の一声」で首挿げ替えることできるだろうが。
選挙では、あちこち刺客立てたんじゃないの、やっつけるためにさ。
ひどいもんだね。

民営化して会社がよくなるには、コスト意識を持った経営者が経営にあたるかどうかだ。
だけど実態は、どうじゃろ。
民営各社の経営陣は、天下った官僚出身者がほとんどで、民間と同じコスト意識で経営するなど、とても無理じゃ。

だってさぁ、官僚はコストや採算性を意識した仕事など、これまで一度もしたことないだよなぁ。
これが出来てりゃ、この国がこんな大赤字国になるはずない。

東大出とか、そういう問題じゃないね。
いくら東大出たって、したことないことは、できんもんね。

民営化の目的は、無駄な道路を作らないことと、もし道路をつくるならより効率的に作るということにあった。
実態はというと、「新直轄方式」と称して、国と自治体がそれぞれ建設費を負担して、道路をこれまで通りつくる。

効率的な道路建設だって、コスト削減をどう進めるのか、さっぱり見えてこない。
法案では、「道路料金には利潤を含めない」とわけわかんないことになっていて、経営改善のためのインセンティブなど働くわけがない。

コスト高を料金に直に反映しちゃうことも可能なんで、ファミリー企業への発注条件は当然のことながら甘くなるわなぁ。
ファミリー企業は引き続き大もうけじゃ。
効率的な道路建設など夢のまた夢。

そんなこんなで「建設コストの効率化」ひとつとっても、監督する立場の国土交通省の官僚が天下りすることが可能なので、どもこもならん。

道路公団民営化は、「お粗末」の一席で終了じゃ。
アホくさっ。