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疫病 古典に見る病名史4

2013-09-05 | 病名のことば
疫病 古典に見る病名史4

病が語る日本史 講談社学術文庫本 を読む。病名についての語の変遷を学ぼうとする。医学のことであるので正確な知識の記述はこの本書によるか、専門書のよるべきを参照する必要があるが、病名のさまざまなとらえ方があるので日本語の病名がわかるように読んでみたい。


疫病は、えやみ えのやまい と、古事記、日本書紀に出てくる。また倭名類聚抄わみょうるいじゅうしょう では、疫 を表出語に、衣夜美 というふうに漢字について、日本語の読みを記している。平安時代初期の辞書である。読みは、えやみ と訓をつけているので、そのような病名があったということである。この辞書には、疫についてまた、度岐之介 と訓をつけている。読みは、ときのけ である。さらに中国の辞書、設文せつもん を引いて、民が皆病む病であると説明を加える。

古代から疫病についての記述がある。有史以前にも流行っていたであろうと推測される。日本書記に記載がある疫病は崇神天皇の時代だ。年代は正確には不明である。大陸との交流で朝鮮半島を経由して日本に伝わったかと、病が語る日本史では述べている。大宝律令で、鎮花祭のことを記載する。疫神を鎮めるための祭りである。はなしずめのまつり は、花びらが飛散する春に、疫神が疫病を広めると信じられたために、それを鎮めようとおこなわれたものらしい。



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