現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

ヘイト

2016-05-14 | 日本語文法
ヘイトは辞書義で憎むこと、反感、憎悪である。カタカナ語の意味範囲は広い。そこには、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムのように、たとえば、ヘイトスピーチを漢字に表わし訳して、

>日本語では、日本語では「差別扇動表現」「憎悪表現」「差別的憎悪表現」「憎悪宣伝」「差別的表現」「差別表現」「差別言論」「差別扇動」などと訳される。  

と、ウイキペディアが捉える。そのヘイトに含められる差別の語義は人種などの偏見に向けられている。ヘイトクライムに、人種、宗教、性に対する偏見や差別によるとするので、ヘイトの拠って来るところを、社会状況、国際条項に求め、日本国憲法の条文を参照するようなことが求められる。

>日本国憲法第14条第1項では「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と、国民(日本国民)の平等権について明記されている

漢字語義では表わし得ない語の用法に、片仮名が用いられて、その行為と目指すところが議論となる。



ヘイト【hate】

憎むこと。反感を抱くこと。憎悪。「―スピーチ」

ヘイトクライム【hate crime】
人種、宗教、性に対する偏見や差別などが原因で起こる犯罪。憎悪犯罪。

ヘイトスピーチ【hate speech】
《ヘイトは憎悪の意》憎悪をむき出しにした発言。特に、公の場で、特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分に属する個人や集団に対してする、極端な悪口や中傷のこと。

ヘイトスピーチデモ
《「デモ」は「デモンストレーション」の略》ヘイトスピーチを伴う示威運動。
出典:デジタル大辞泉



知恵蔵2015の解説
ヘイト・クライム

元来は、少数民族、社会的マイノリティーへの「憎しみ」に基づく差別犯罪を指す語だが、1992年のロス暴動の際に、ブッシュ大統領(当時)が「憎しみを拭い去ろう」と呼びかけたことからも察せられるように、人種的、差別的動機付けをもつ犯罪、事件のキーワードとして、広く使用される。98年10月、ワイオミング大学の学生が、同性愛者であることを理由に撲殺、死体遺棄された事件は、ヘイト・クライムに関する議論を再燃させ、ヘイト・クライム防止法案制定への動きも加速した。しかし一方で、行為よりも主義、信条を重視した量刑を加えることは、思想・信条の自由を保障した憲法の精神に抵触(ていしょく)するものだとする慎重論も根強い。
(井上健 東京大学大学院総合文化研究科教授 / 2007年)



ウイキペディア

日本語では「差別扇動表現」[1][25][26][27][28][29][30][31]「憎悪表現」[32][33][5][34][35][36]「差別的憎悪表現」[37]「憎悪宣伝」「差別的表現」「差別表現」[32][38]「差別言論」[38]「差別扇動」[39][40][41][42][43]などと訳される。
九州大学准教授の施光恒は「ヘイトスピーチ」という英語(カタカナ語)を使うのでなく、「何が不当なのか」という問題の本質に目を向けるためにも、日本語で正確に表現したほうがいいと主張している[注 2][44]。

各々の語法[編集]
知恵蔵miniでは「人種や宗教、性別、性的指向など自ら能動的に変えることが不可能な、あるいは困難な特質を理由に、特定の個人や集団をおとしめ、暴力や差別をあおるような主張をすることが特徴である。」とされている[3]。

大阪市の条例では、「特定の人種や民族の(1)社会排除(2)権利の制限(3)憎悪や差別意識をあおること--のいずれかを目的とし、人を中傷したり身の危険を感じさせたりする表現活動」と定義している[45]。

朝日新聞は「特定の人種や民族への憎しみをあおるような差別的表現」[46]、「人種や国籍、ジェンダーなど特定の属性を有する集団をおとしめたり、差別や暴力行為をあおったりする言動を指す。」[47]、「特定の人種や民族、宗教などの少数者に対して、暴力や差別をあおったり、おとしめたりする侮蔑的な表現のことを言う。」などとしている[48]。

猪木武徳は「何が「ヘイトスピーチ」となるのか、どのような憎悪や差別感情の表出を「ヘイトスピーチ」とみなすのかについて、紛れのない判定基準が存在するわけではない。」としている(産経新聞)[49]。

岩田温は「民族、宗教、性別、性的指向等によって区別されたある集団に属する全ての成員を同一視し、スティグマを押しつけ、偏見に基いた差別的な発言をすること」と定義している(産経新聞)[50]。

師岡康子は「ヘイトスピーチとは、広義では、人種、民族、国籍、性などの属性を有するマイノリティの集団もしくは個人に対し、その属性を理由とする差別的表現であり、その中核にある本質的な部分は、マイノリティに対する『差別、敵意又は暴力の扇動』(自由権規約二〇条)、『差別のあらゆる扇動』(人種差別撤廃条約四条本文)であり、表現による暴力、攻撃、迫害である。」としている[51]。

その他の反ヘイトスピーチを掲げる一部論者らも、ヘイトスピーチとなる要素として、マイノリティに向けられていること[52][53][54][55][56]、個人では変更困難な属性に基づくこと[52][53][54][57]、表現による暴力であること[53][55]を挙げている。



http://dic.nicovideo.jp/a/ヘイトスピーチ
ヘイトスピーチとは (ヘイトとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
>ヘイトスピーチとは、「暴力を正当化する発言」や「他国の文化を否定的に判断する態度(=エスノセントリズム)」のこと[1]。日本では『嫌悪発言』『憎悪表現』などと訳され、「人種、宗教、性的指向、性別、思想、職業、障害などの要素に起因する嫌悪や憎しみを込めた発言や主張」と認識されている。

概要
国際法においてヘイトスピーチは、定義も条文も無い[2]。その為、対応は各国の判断に委ねられている。

「ヘイトスピーチ規制法を制定すること」は、「人種差別撤廃条約の条約締結国」の義務では無いが、規制をした国では、外国人への憎悪が、かえって高まっており、「俺たちレイシスト!差別って最高!」という声まで出てしまっている。現在では、法によって規制をするのでは無く、社会の主流派に統合されていく方法が検討されている[3]。

なお、「ヘイトスピーチが暴力犯罪につながる」という確証は、現在に至るまで得られていない[4]。

日本国内での周知されていること
日本国内では、Hate(=憎む、憎悪する、嫌う)+Speech(=演説、発言)。
何かの発言に対し「ヘイトスピーチ」という言葉が使われるが、ただの悪口には使われず自分が嫌いな人種・宗教・性や思想の持ち主を憎んで発言した内容が「ヘイトスピーチ」と呼ばれる。

特定の属性である○○について「○○は死ね」「○○は殺せ」などが典型的なヘイトスピーチとなる。ここでの「○○」は人種、民族、国籍、宗教、思想、性別、性的指向、障害、職業、社会的地位、経済状態、外見など、本人ではどうしようもできない先天的なものを指す。発言者が大手メディアでも団体でも一個人でも同じように使われる。

嫌いな対象を嫌いだと発言しただけではヘイトスピーチには該当せず、あくまで属性についての一般化した罵倒表現のことを指す。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。