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日本語の文法について その三

2015-07-06 | 日本語文法
日本語の文法について 20130414より再掲 
 
文法の議論   日本文語の文法について その20

文法の議論を取り上げるとあることに気づく。それは言語の現象として日本語文法にあるものは伝統文法と近代文法の解釈である。言って来たところの漢語文法と英語文法である。古代漢語は借用語として取り入れたので日本語の意識にある。それが漢文訓読語法として日本語に影響を与えた。国語はそれを選り分けようとしたが、日本語の基盤となった。

伝統文法は国語の文法とみてよいが、近代文法が日本語の現代語文法として定着しているので、そこにはあらたな形態論議が日本語教育用文法として行われるようになってきた。統語また統辞としてのシンタクスは議論が繰り返される。伝統文法が持っていた日本語の基盤が見直されてきて近代文法がまとった衣をつけかえようとしているかのようである。

日本語における文法の論理にはなにがあるか。言語を現象としてみるならその表れにある抽象はどのように語られるか。ものの存在をとらえるのにそのものとして主語が先に置かれる言語である。そこに既にものをみとめ、ものとしての名称があったのである。漢語を学びとりいれても、ものありきであったのであるから、そのように表現をしている。

空間と時間についての認識を文頭に表現するのが日本語である。時間の表現は多くの言語でまず語られるが、その表現に空間の位置を置くのがまた日本語の特徴である。空間を捉えるのは言語主体の時間認識がいまにあるということだろう。今は昔と言う語りだしが象徴するのは今という時間があってそれを昔にするとどうだろうかという話である。

二重主語、主語廃止論議は日本語文を分析して英語文法では測れない日本語の構造があることを示したようであり、日本語の基盤となる文法構造を理解しない。主語がないと言う論理は日本語にはあり得ないとすべきで、それが西欧の第1等の格とする扱いが形式上できないからだと言うに過ぎないから、日本語文法を説明する論議は主語を据えるとよい。

一般文法を求め普遍文法を捉えて日本語を論じるには個別文法としての実践文法である日本語があきらかにされなければならない。その実践文法には語句の用法に細かく文法現象を見る日本語である。語句による慣用の表現は言語の場面、文脈に応じた日本語の文として、文章に表れる。その文章に文法を捉えて文の要素が単位文に分析できるのである。

文章の構成に文があり、文の構成に語句があり、句の構成に語があり、その語の構成は形態にある。文章を表現としてみる視点と文法を分析する視点とあわせもって文法の立場ができる。日本語の文法は単位文の分析に文章をみて語句と語句の関係を捉えることで明らかにされると考える。文章に主語をみて再帰表現を引用句に見ることが課題となる。

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