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学説、詞辞論

2024-05-30 | ほんとうのところは


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すでにお気づきのように、と言って、気づいたのはわたしだが、国語の言語観は文法分析に同様のことを解釈してきている。おなじ国語を、日本語であるとして対象となるには違いがあるわけでないから、国語研究にはあれこれと考え方の違いを見ることになるのである。そこに伝統的な和歌の言葉と見るか、文章の言語と見るか、さらには教科目にも採用されてわかりやすくとらえようとするか、といった流れが見られる。

それは西洋の言語とその分析の理論だとして考え方を移入して当初は翻訳文法だと言っていたものを、対照言語に据えて、より文を単位とする文法の考え方を構築しようとしてきている。国語を言語に近づけるるようなしぐさであって、もとより日本語であるから、そのことばの本質をとらえればよいことなのである。どうしてきたかをわかりやすくして見せたのは、松下学説であった。

実はその理論を難解だとして具体的なとらえ方を議論することなく、長いことと言ってよいだろうが、いわばわきにおかれていたひとつの文法学説をよみがえらせたのは1960年代のこと、日本語教育にも導いて、文法の形態論をとり入れた学説があると、宮地学説が日本語文法研究には優れた形態文法があったのだとして紹介するのが松下学説であった。いまや4大文法と言って数え立てるが、恩師、宮地先生は5学説のひとつに加える記述でその発見を紹介していた。

三大文法が一つ増えたのには昭和時代の状況があって、和文タイプの発明、国歌大観番号の創始と、イデアにあふれたと見える文法学者は漢文学の造詣があって、それはまた当時の日本語教育者としても名を馳せていて、とても愉快なことにわたしには思えるのだが、原辞、詞、断句の単位に人々は、その前にも後にも専門研究者に受け入れられなかった模様であると見える。

その文法用語解説にお鉢が回ってきて、それはたぶん、宮地先生の差配があてのことだと受け止めて、原辞のこと、げんじ、ゲンジと言い続けたわたしにとってみれば、日本文法をはじめにして標準文法三部作と言われる著作など、
>13年『標準日本文法』(紀元社)を刊行、昭和2年『標準漢文法』(紀元社)、3年『改撰標準日本文法』(紀元社)、5年『標準日本口語法』(中文館書店)、5年『改撰標準日本文法(訂正版)』(中文館書店)
復刻版を手元に良い読書体験で研究業績のすばらしさに驚嘆をした。迷惑の受け身といった分析があったりするのは、多くはいまもって解明されなければならない。



リマインダーに1年前の記事。イントロを採録。
タイトルは、変説ーー
2023-05-30 | 日本語どうなる2023

国語文献学の国語学と国文法、日本言語学の個別言語と日本語文法あるいは日本語教育用文法、この2つはまるで近代言語学の始発になる通時論と共時論のような立場の主張となっていた。共時研究と通時研究は相容れないものとする研究手法の示唆は正しいものであろうけれど、それには言語使用の背景があることで日本語のように歴史と伝統の中に継続する地域特性を持った言語の現象にはどうであろうか。

歴史言語学と対照言語学のように峻別してのとらえ方はあるにしても、ほかに比較する言語が見つからない限りにはこの地域に位置してその時間と空間は分けられるものではないと考えられる。つまり継続、継承して周辺からの影響を受けてきたことも含めて言えば日本語の方言としての特徴がある。それを現在と古代に分けるのは方法論においてはいかが、1000年の脈々たる国語、日本語である。





https://www.youtube.com/watch?v=PBdBo9p-o6c
1036回 都知事選に蓮舫名乗りでもはや罰ゲーム?
髙橋洋一チャンネル
37,086 回視聴 59 分前







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