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語彙史研究3

2013-11-22 | 語と語彙
国語語彙史研究の論集から、その研究テーマをタイトルで見てみよう。時代的には1980年5月から定期刊行されてもう30余集を数える。ここにはタイトルを年代順に並べることで第13集までを載せる。引き続き論集から紹介をしたいと思う。

国語語彙史研究テーマの一覧である。なお、特集など号によって掲載されているものを割愛している。執筆者のお名前もここでは載せていないので、その点につき、ご海容を願う。出典サイトは次である。
http://www.let.osaka-u.ac.jp/jealit/kokugo/goishi/g-mokuji.html


  第一集 1980年5月17日発行
国語語彙史研究の課題
「をかし」と歌系列、文系列
源氏物語における「いとほし」と「心苦し」
平安仮名文における形容詞・形容動詞
記録体における時の表現―『後二条師通記』の「昨日以前」・「昨夜」の意味の語句―
『山家集』における名詞語彙の諸相
連歌語彙について―千句連歌と句集との相違をめぐって―
近世の漢語についての一考察
石川・富山両県における「いろり」の座名の分布とその変遷
諸論考の取上げた抄物の語詞(一九七七・七八年)
「舞姫」索引(一)本文・漢字索引索引目録稿
  第二集 1981年5月17日発行
三巻本枕草子総索引まで
源氏物語青表紙本河内本の異語異文
基本認識語彙と文体―平安和文系作品を中心にして―
もののけの系譜
特異姫君の特異語彙―漢語使用と人物設定―
「~をそむく」から「~にそむく」へ―動作の対象を示す格表示の交替―
親鸞上人の言語意識―分ち書き・句読点から複合語に及ぶ―
動詞「話す」の成立
幕末の訳語辞書
牡丹燈籠に見る二三の語形の揺れから
「抵抗」と「抗抵」
数詞語彙史をめぐって
「舞姫」索引(二)語彙索引
  第三集 1982年5月17日発行
語史試論
活用形式の変異から見た動詞語彙の一考察
真福寺本将門記の漢字・漢語についての一考察
道綱母の文学語彙目録
『十訓抄』に於ける敬語意識
景徐聞書の接続詞
カカ(母)の出自は幼児語か―諸説への疑問―
“めくばせ”の語誌
海岸地名の地域性と世代差
世界商売往来用語総索引
  第四集 1983年5月17日発行
接頭語「うち」の消長
作品の語彙の偏りを測る
上二段活用所属動詞群の史的傾向―古代語上二段から近代語上一段への展開を通して―
源氏物語の敬語法―素材と素材との関係規定の意味するもの―
枕草子能因本の性格
『日葡辞書』の歌語―その性格と時代性―
室町時代の通俗語と辞書
タテ・ヨコの基本的意義
漢語副詞の変遷
『枕草子総索引』補綴
宗安小歌集総索引
芥川龍之介『羅生門』・『鼻』本文と総索引
  第五集 1984年5月17日発行
語義変化と意味関係
祝詞および宣命の語彙について
王朝女流文学と王朝語
源氏物語夕顔巻の言語表現
ま(間)
動詞の重複とツツ
『平家物語』に見る和漢混淆現象
「よみくせ」と連濁―「源氏清濁」の畳語を中心に―
十訓抄の動詞語彙
「濫妨」から「乱暴」へ―悪の意識展開―
連歌語彙の意味分類
古語の語義語形認定の一方法・“若上”の場合―語構成論的観点を軸として―
「サテハ」と「スレバ」―条件的接続詞としての消長―
アガルとノボル―史的変遷からみた類義語―
「抄物(しょうもの)」という語の成立と定着
『増補下学集』(態芸門)の増補語彙
林羅山訓点「毛詩注疏」の和訓の性格とその意義
栂井道敏の文法語彙 軽重と緩急
漢語流行の一側面―明治初期女子往来物を資料として―
語彙史資料としての『小学読本』字引
『欧洲奇事花柳春話』の漢語の語形
態による動詞分類に向けて―自他と使役そして受動―
複合動詞構成要素の意味―単独用法との比較を通して―
京言葉の待遇表現の特質
南島方言の身体部位称
  第六集 1985年10月25日発行
「暮らし」の世界
至尊をさす「御」―その名詞用法―
短歌末の語彙と和歌の語彙
複合形容詞の形成と継承―平安時代散文作品における―
「あしずり」語誌考
源氏物語の「ひかり」「ひかる」「かかやく」
中近世の文献に見る「背負う」「かつぐ」の一類をめぐって
韓国語に入った日本語
橋本進吉、時枝誠記両博士と国語辞典の編集
『栄花物語』における女房装束の語彙をめぐって
続世界商売往来用語総索引
連歌分類語彙表(体の類)試案―宗祇関係千句連歌七種による―
  第七集 1986年12月31日発行
物語に用いない語-歌語
上代における住生活語彙をめぐって
シヅ(賤)遡源
古事記会話文の敬語表現
八代集における季節
「あいだ(間)」
メク型動詞と重複情態副詞
枕草子と情緒性の意味素性
栄花物語語彙の一特性
「なりあがる」と「なりのぼる」―今昔物語集の異例―
連歌語彙の意味構造の図式化―体の類について―
「宮仕ふ」考
近世初期における漢文訓読語の一性格―雅の世界と俗の世界と―
「おぼろ」の語史―近世から近代まで―
音象徴語研究の一視点
辞書間にみられる多義記述の相違について―音象徴語を中心として―
語彙研究における順位の扱い
時枝誠記博士の文章研究序説―文章と語彙―
古文の文法読み一例
  第八集 1987年11月20日発行
源氏物語大成索引篇の問題性
儀礼を背景に持つ表現―マロブとアシズリを中心として―
〈鹿〉の訓―『万葉集』を中心に―
あそび・あそぶ考
色葉字類抄畳字門語彙についての試論―「闘覧部」語彙の場合―
中世漢語の一面―毛詩抄の「-然」をめぐっ―
浮世風呂・浮世床の会話文の漢語使用率
春水における衣裳描写の語彙をめぐって
詩における語彙、漢語―『帆・ランプ・鴎』と『測量船』―
動詞「つける」の用法―抽象事を表わす語との結びつきから―
方言の史的位相性
教育基本語彙の選定
  第九集 1988年11月20日発行
源氏物語の文体と語彙―「ものあはれなり」―
源氏物語における「あはれ」の偏在
「したふ」考―源氏物語を中心に―
『栄花物語』における“唐衣”の描写をめぐって
自然と天然―漢語の類義語の史的考察―
『論語抄』の形容詞について―語彙論的観点からの考察―
雅俗対訳辞書類の俗語の性格―鈴木朖『雅語訳解』を資料として―
漢語「-却」について―虚辞を含む日本漢語の生成―
世界商売往来補遺用語総索引
平安末期複合動詞の意味構造―『分類語彙表』を利用する方法の試み―
近代における日中語彙交渉の一類型―「関係」について―
身体語彙の記述―語彙記述の方法論として―
  第十集 1989年12月9日発行
文化としての語彙
蜻蛉日記の「をかし」
王朝美的志向の『なまめかし』美を中心として―藤壺から紫上へ―
二つ名前の渡り鳥
平安・鎌倉期の文献における「てて(父)」の使用をめぐって
〈太陽〉語彙考
軍記物語における動詞の重複
『平家物語』(会話部)の待遇表現―せ(させ)給ふ・給ふ・る(らる)―
ク活用「イカメイ」とその周辺―両活用の形容詞〈ク活用後出の場合〉―
キリシタン資料と二・三の語
抄物における「~用ゾ」「~用ニ
語彙からみたお伽草子の分類
「かはいらしい」考―近世における「かはいげ」「かはいさう」との相関―
近世における「ブンゲン」と「ブゲン」―二重形における中立およびプラスの意味―
近世料理書における“いる”と“いためる”
『草枕』と「草枕絵巻」―とくに草枕詞の語彙をめぐって―
『古寺巡礼』の成立―文体と語彙―
小林秀雄『本居宣長』の用語
「子ども」の語史
瀬戸内海域方言の変容に関する研究
諸論考の取上げた抄物の語詞(一九七九年~一九八八年)
東海西部地方における呼掛け詞の分布と歴史
類義性の数量化と計量意味論
  第十一集 1990年12月30日発行
語彙から見た文体と文字から見た文体
助動詞の複合「ならむ」「なるらむ」―散文体と韻文体と―
今昔物語集の翻訳語について
敬語の表記から見た『宇治拾遺物語』の文体
『山路の露』の語彙―擬古文の語彙の特色を考える―
内田百の文体―色彩語から見た随筆と短篇―
『鎖国』の文章と語句
指示体系の推移
国語副詞の史的研究―「もっとも」の語史―
連体ナリと終止ナリ―研究のながれとその意義―
上代の光感覚語と色彩感覚語―『カゲ』を中心に―
平安時代の公家日記における「因縁」について
早引節用集の流布について
専門語にも一般語にも用いられる造語成分について
平安期和文系形容詞の活用分析―因子分析の応用試論―
  第十二集 1992年7月30日発行
漢語史における仮名書き漢語―清原宣賢『毛詩聴塵』による考察―
官符用語の造語成分
「陸奥話記」の漢字とことば―平安時代識字層の常用漢字―
「悪・-」熟語の系譜
漢語「便宜」について―和漢語彙の交流の観点を中心に―
『貞信公記』における「御覧」
陳述副詞「一円」の変遷について
近代漢字と近代漢語
近代語彙体系における訳語の造出と借用―「影響」を中心として―
落語のことば―『真景累ケ渕』の漢語―
漢語資料としての明治前期小型辞書
清少納言枕草子の語彙研究
今昔物語集における動詞の重複
後期江戸語における第三者に対する待遇表現―南北の生世話物を通じて―
現代語における予想の「そうだ」の意味について―「ようだ」との対比を含めて―
  第十三集 1993年7月30日発行
語彙史における類義語―漢語の問題を中心に―
「あながちに」「しひて」「せめて」考―『源氏物語』における用法―
動詞「のぶ」をめぐって―動詞の用法と意味特徴―
古代日本語の中の「娘」と「嬢」について―漢字表記語の訓みと意味の変容―
江戸時代の料理書における“せんじる”の意味領域をめぐって
構文特徴と意味特徴―「源氏物語」「平家物語」「こころ」のマエとサキについて―
古今集のある種の歌の読解について
「涙」のイメジャリ―万葉集から古今集へ―
平安時代の重複型副詞とその関連語について―キラ・ホノ・ツヤ・ハナ系語群を例として―
「動詞+ニ+動詞」型における動詞の重複範囲―「ひたぎりにきりおとす」「ただあしにあしうなる」等明
前期上方語の第三者に対する待遇表現―上方世話狂言・浄瑠璃を通じて―
意訳された外国地名について―「紅海」の漢字表記をめぐって― 王  敏  東
『和英語林集成』初版・再版・三版の子見出しについて―「和英の部」を中心に―
生田長江編『文学新語小辞典』と新語辞典類
心躰抄の連歌賦者語彙―複合語資料としての解説、及び索引―

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