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日本語論74 日本語とリカージョン

2018-08-10 | 現代日本語百科2025


日本語とリカージョン

日本語は漢語を取り入れた言語である。そのころに和語また大和語があったと、そのように推定すると、漢文訓読によって和語に漢文法をいれた、という仮説を立てることができる。その仮説では、その後の日本語には英語を受け入れ、英文法を範とした、とすることができる。

漢文を約1600年、そして欧州の諸言語を数百年前から順次、外来語としていれることになり、さらに英文を約160年、それぞれから学び受け入れてきたことをもって、日本語は漢語を学び、英語を学び続ける言語である、との考えをめぐらせることになった。

この仮説は、次の言語目標を何語にするかをもって、日本語が取り込む言語により、証明することになる。言語にある固有語という捉え方のもと、日本語に在来である和語に対して借用の漢語はどうか、外来語の言語はどうかと、その語彙の現象には層を重ねてきている。

文法では、本来の日本語文法に漢語文法を、そして英語文法をモデルに描くことになる。その漢語文法を範として助辞を明らかにしてきたのであるが、日本語助辞「は」については、テニヲハのこととして、接辞による語構成をする特有の言語現象であったとみることができる。

そして、文章にとらえる日本語助辞「は」について、その用法の中で「―は―が」構文をみると、文と文章に主語と主題をもつことがわかる。言語主体による書き手の文章中の表現をもってすれば、そこにはまた人々が共有する、知ること、伝えることになる経験知識などがある。
 
それを取りだしてきて、表現の一つに上げているのが「―は―が」構文である。助辞「は」による引句、引詞の職能によって、その文章における主題と、文における主語とを複合文にして、表現内容を説明し、記述していることがわかる。

ここで言語現象の捉え方に、リカージョンの視点を持つことになる。それによって日本語は言語の階層を形成することになるが、もとより、日本語の現象に階層における再帰の語法が形成されてきたか、それが固有語としてあったのであるか、それを考えることになる。

その役割を担ってきたのは、ひとつには文章における日本語助辞「は」の機能であり、係結びの現象で「は」が分析されて、それを、取り立て機能として再帰する用法と見ることが可能である。かつて、ピダハンの言語特徴を知り、日本語と再帰用法についてのことを、話題に取り上げたことがあった。

言語現象に見る、Recursionは、チョムスキーによって注目される言語現象であるが、それに対して反論をしたダニエル・L・エヴェレットによれば、言語の反復性を構造的に示さない言語があるという報告がある。アマゾン流域の民族、ピダハンの言葉である。

反復性つまり再帰は、チョムスキーのリカージョンに、人間言語に固有の要素という説を、ピダハンの言葉が証明するかどうかで議論があった。ピダハン語 の構造には関係節を欠いているという実験調査も行われた。その様子を取り上げた放送番組、「ピダハン 謎の言語を操るアマゾンの民」を視聴し、著作による報告と合わせ、日本語の再帰に興味を持った。

文章論文法 日本語助辞「は」

 文章の日本語文法による分析は文についての議論を重ねてきている。ここに文章論文法を用いて、日本語文章は複数の文からなるという定義について、新たに、文章は複数の複合した文からなるとすることを述べた。複数の文は基本文をもち、複合した文は文章となって、まず存在文を示す文章構成を持つことが分かった。言語主体による書き手の伝えようとする主題について、助辞「は」の機能によって、文章にあらわされることになる。その助辞「は」が引く語句には、読み手と書き手に共有する情報をもたらすべく、文章の表現内容となる。そして文章における文に現れたリカージョンは、文構成を明らかにするだけでなく、その助辞「は」をもって文の職能すなわち文法機能により、文章の意味を統一していることがわかる。







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