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文章論か、文法論か

2022-07-29 | 日本語文章論

文章論を文法論とするか、文学、文芸にかかわる評論をも含めての論とするか、その範囲はかたや文法の一言で済ませられるか、その主部範囲が広く文章そのものをジャンルを超えて応用するか、次に述べるのは文法の範囲に文章をとらえうるかどうかを説明する。
文章論を文法論に区別する考えが一般である。それは文法を文の単位にとらえる議論がその首尾にある。文章を文の単位にすること、文法の単位体にはできないとする文法単位の規定による。しかし文法の学説によっては語、文、文章と単位体を設定して、その文法を展開するものは学校文法文章論に見える。

世界大百科事典内の文章論の言及
【文法】より
…同じような性質をもつ単語を同じ〈品詞〉としてまとめる,いわゆる〈品詞分類〉は,どちらの分野にも関係する。なお,このほか,文が連結して一貫性のある文章をなす上でも相応のきまりがあるはずだとして,それらを明らかにしようとする〈文章論〉を,シンタクス・形態論とともに文法の一分野として唱える向きもあるが,この場合のきまりは,先の(1)~(3)とはかなり異質の,いわば傾向的なきまりにとどまるものであり,重要な研究課題ではあるものの,やはり文法とは呼び難い。
[文法とは]
 一般に文法と呼ばれているものは,当該の言語における,(1)単語が連結して文をなす場合のきまり(仕組み)や,(2)語形変化・語構成[派生語や複合語のでき方]などのきまり(仕組み),あるいはまた(3)機能語[助動詞・助詞・前置詞・接辞・代名詞等]の用い方のきまり(仕組み),とほぼいえるであろう。

2007年9月に20年ぶりに全面改訂 1931年版から。1988年版、1984年版大百科事典を世界大百科事典に書名変更し増補改訂。
底本名 改訂新版 世界大百科事典
出版社 平凡社
書籍版刊行日 2014年12月1日(改訂新版 第6刷)


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