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ことわり

2013-08-05 | 日本語百科
ことわり は、義であり、理である。
こと を わる という語源解釈がある。

ことはり ことわり いずれであるか。
源氏物語の ことはり の用例を見て、その道理となるのは、すじみち であり、五常にあると解釈したことがある。

言は理また事は理であったと思われるが、それが時を経て、ことわり としての使い方になる。

断り という意味を、そこで派生させたのである。

義理、大義、正義、義は、ことはり であった。そのように訓じている。

日本人として真理、道理を学んだのは、仁、義、礼、智そして信である。加えて、父、母、兄、弟、子の五者の守るべき道として、義、慈、友、恭、孝をいうのである。

それは、まことの道である。義理という語は、ことわり そのままである。恩義によると理解をするのも、その人間関係を構築するものである。


日本国語大辞典

こと‐わり 【断・理】
(理)理非の判断の意から、道理・真理などの意に用いる。
(1)人の力では、支配し動かすことのできない条理。道理。物ごとのすじ道。
*書紀〔720〕崇神一〇年九月(北野本南北朝期訓)「大神対へて曰はく、言理(コトハリ)灼然(いやちこ)なり」

【語誌】
(1)成立については、動詞コトワル(断)の連用形の名詞化とするのが一般であるが、「万葉集」や「竹取物語」などの中古前期の和文資料には、動詞コトワルの例が見られず、中古中期の「源氏物語」などでも名詞、形容動詞の例に比べ、動詞の例はごくわずかであるところから、名詞コトワリが先に成立したとする説もある。
(2)〔二〕(5)の形容動詞的用法は、平安時代の物語類に多く見られ、話者が是非を言うときの決まり文句として「げにいとことわりなり」「ことわりなりや」などの形で使われることが多い。



日本大百科全書(ニッポニカ)
五常  ごじょう
五行(ごこう)ともいい、儒教において恒常不変の道とされる、仁義礼智(ち)信の五つの徳。別に五倫・五教などをさすことがあるが、前漢の董仲舒(とうちゅうじょ)が王者の修めるべき「五常の道」としてこの五徳を唱えてから、五倫とともに儒教倫理説を代表するものとなった。これより先、孔子(こうし)(孔丘)は、諸徳を包摂する最高の徳として仁を説き、孟子(もうし)(孟軻(もうか))は仁義を強調し、さらに礼智をあわせた四徳四端を唱えて性善説を展開したが、董仲舒は五行(ごぎょう)思想に基づいてこれに信を加えたのである。なお、中国仏教では、五戒をこれに配して五常ともよび、不殺生戒は仁、不偸盗(ふちゅうとう)戒は義、不邪婬(ふじゃいん)戒は礼、不飲酒戒は智、不妄語(ふもうご)戒は信とし、これを実行することが大孝であると説いている。
[廣常人世]


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