第13章 牛乳とミルク 日本語の語種になる、漢字の言葉と片仮名の言葉の意味範囲になる。牛乳、ミルクともに日本語では食生活に欠かさないものとなっているが、ここに、豆乳、生乳、乳製品など漢字によって原材料の種類、処理の仕方など、言葉ができる。ミルクにも同様のことがある。豆ミルク、生ミルク、ミルク製品など、その使い分けはどこにあるか。語構成のカタカナは、ミルク―
漢字は牛乳― となる違いで、カタカナの組み合わせがミルクにはつながりよい。さらに歴史的にミルクがつかわれるようになる時代がある。粉ミルクはあっても、粉牛乳がないのは、牛乳ではない合成の粉末ミルクができたころの名称である。牛乳は加工乳として愛用されることがあり、畜産業の製品であったから、その時代背景があって、牛乳でしかない用法となる。牛乳石鹸を問題にすれば、固有名にその成り立ちを思う。