不要不急の外出、言ってみれば、出かけることで必要のないこと、いそがないこと、となる。これをしない、というと、どう受け止めるだろう。日本語の妙なるところで、不要不急の外出をしない、出かけていいのか、出かけない方がいいのか、この言葉で気が付くのは、必要なこと、急ぐことには出かけてよい、ということなのだが、そもそも、出かけるときは必要かつ急ぎのことなのであるから、不要不急はどんな場合があるのだろう。
それはターゲットに行楽、遊興、ブラ歩き、待ち合わせ、買い物、見物となって、それをしないということであれば、実は、出かけることは、どんな目的であれ、ほとんどがその範囲に入るようなことになる。通勤、通学、約束された会食、用事としてのことがら、というふうに、日常動いていることは、すべてそうである。そこに、不要不急があればとなると、打消しの用法で、とくに必要、とくに急ぐ、ということで、あれこれを思うと、出かけるのだから、しなければならない必要なこと、取り決められた急ぐことばかりである。
だから、不と打ち消されて残るものは、先の出かけるときは必要かつ急ぎのこと、お出かけのたぐいである。いまそこに加えられた、帰省、脱出、回避行動、夜の会食、ナイト遊興というものに焦点があたって、不要不急以外の目的で、その範囲にからめとることのできなかった、要、急の外出をすることがあらわになってしまった。
そして、この打消しの一方で、不要不急の外出には外出をしないという言い回しで、また打ち消し表現となるから、外出をしてもよい場合を考えだして、不要不急であることと、その向こうにある行動基準が生まれてくることになる。いま、そのとらえ方は人との接触を8割減らすことに変わっている。8割の内容が、いわば、不要不急のことなのである。
ところで、感染の流行は思わぬところで拡大してしまったから、不要不急、8割の接触、そして内実は3密の接触空間であったのだが、その次は社会的距離などと、どうとらえられ、表現されると、人々の行動変容が起こるか。
感染経路は感染ルートだから、ものの手渡しで接触するとなると、接触感染、わかりよいくしゃみ、咳は経口感染か接触感染、それで飛沫感染では、付着したものと、そのほかに、どこにウイルスがいるのか、プラスチックには72時間とか、保菌者のどこからウイルスが出ているのだろう。
https://wired.jp/2020/04/02/how-long-does-the-coronavirus-last-on-surfaces/
2020.04.02 THU 12:30
新型コロナウイルスは、物体の表面で数日間は生き続ける? 研究結果から見えてきたこと
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世界的に感染が広がっている新型コロナウイルスは、物体に付着した状態でどのくらい“生き続ける”のか──。そんな重要かつ基本的な疑問に答える査読前論文が、このほど公表された。研究結果によると、新型コロナウイルスは段ボールの表面で最長24時間、プラスティックやステンレスの表面では最長2〜3日ほど生存していたという。あくまで研究室での実験結果とはいえ、こうした研究から見えてきたことがある
新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の米国初の患者から分離した菌の透過電子顕微鏡写真。PHOTOGRAPH BY HANNAH A BULLOCK; AZAIBI TAMIN/CDC
>そうなると、こんな疑問の答えを知りたくなるかもしれない。それは新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」が、わたしたちが毎日触れている物体の表面で生存する期間はどのくらいなのかという疑問である。
米国立衛生研究所(NIH)、プリンストン大学、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)の研究チームが3月半ばに発表した査読前論文によると、新型コロナウイルスは数時間あるいは数日間にもわたって、物体の表面で生存する可能性があるという。研究室でさまざまな素材に新型コロナウイルスを付着させて実験した結果、このウイルスは物体の表面でかなり長い間、感染力を維持することがわかったのだ。
新型コロナウイルスは、段ボールの表面では最長24時間、プラスティックやステンレスの表面では最長2〜3日ほど生存していた。また、空気中に漂う小さな粒子に付着したエアロゾルの状態でも、最長3時間は生存していた。これらの結果は、いずれも2000年代初めにSARS(重症急性呼吸器症候群)のアウトブレイク(集団感染)を引き起こしたコロナウイルスの生存期間とおおむね一致すると、研究者たちは指摘している。
もっとも、これは研究室内での実験結果である。