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重たい

2014-05-28 | 日本語あれこれ百科
ことばの本当の意味を問うている。

82 重い、と、重たい、はどう違う

荷物が重い 荷物が重たい この語の使い分けになる。重い これについては重量による。重さそのもである。重たい これについては、重く感じる程度をいう。その程度は重いものがより重いとわかることである。もともと重いわけであるから、予想した重量の実感は、話しことばで、おもったいなぁ のように、その重さをとらえる表現である。軽いという語にはこのようなとらえ方はない。軽量のものには、軽い、より軽い と、程度を実感することはあっても、とても軽いというときはその労力に反比例してわざわざ言おうとすることがない。そのための表現を作り出さなかったのであろう。おもったい、に対して、かるがると、というふうになる。おもおもしい、かるがるしい、というように、その状態をとらえる語には、それぞれ派生的な意味を含むようになる。




重たし
用例
*堤中納言〔11C中~13C頃〕虫めづる姫君「『袋などあぐるだにあやしくおもたきかな』とて、ひきあけたれば、くちなは首をもたげたり」
*狂言記・荷文〔1700〕「やあ、いかふおもたひと思へば、みどもが方へばかり寄せておいた」
*和英語林集成(初版)〔1867〕「ニモツガomotai (オモタイ)」



大辞林 第三版の解説
おもたい【重たい】
( 形 ) [文] ク おもた・し
①目方が多い。 「荷物が-・い」
②重い感じがする。 「まぶたが-・くなる」 「 - ・い足をひきずって帰る」
③心がはればれとしない。沈んでいる。 「会議室には-・い空気がみなぎっていた」
④なみなみでない。重大である。 「 - ・い罪」 〔「重い」とほぼ同義であるが,現在では意味・用法がややせまく,病状などには用いない〕
[派生] -が・る ( 動ラ五[四] ) -げ ( 形動 ) -さ ( 名 )



デジタル大辞泉の解説
おもた・い 【重たい】
[形][文]おもた・し[ク]
1 目方が多い。「荷物が―・い」
2 軽快でない。「―・い口調」
3 心が晴れ晴れしない。「頭が―・い」
[派生]おもたがる[動ラ五]おもたげ[形動]おもたさ[名]


おもた・い 【重】
解説・用例
〔形口〕おもた・し〔形ク〕目方が多い状態を表わす。ほぼ「重い」に同じだが、意味、用法は「重い」よりもせまい。
補注
語源については、「重甚(おもいたし)」の変化したものとする説があるが、断定しがたい。








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