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日本語論24 日本、美しいもの

2018-05-29 | 現代日本語百科

日本人が美しいと感じるものは、自らが恥ずかしいと思う時である。また、美しいと感じるものは、ちいさい、あどけなきものである。さらに、美しいと思うものは、自然の風景である。美しいという感情には自らのうちにある理想であり、また、尊い命である。それは自然にはぐくまれる。春夏秋冬の四季に変化を見る日本の風土には山海そして川の彩がある。日本語の美しさはそれを表現する。その語が持つ意味内容であるが、そこには日本人の感じる歴史風土がある。どれも美しい命とひとと人のやり取りにそれをほうふつさせる。

風土、人情、そして、恵まれた自然に美しさを感じたのが、わたしたちの祖先である。そこに畏敬の気持がが生まれて、美の観念はそれを理想とする。それは外貌、外面と言うにはあまりに見えないもの、隠れたものにある美となる。美における物差しがないのでる。夕景に、青い山々に、朝日輝く水平線に見えるものは、赤と青と白と、そこに訪れる真っ黒の闇を対比して、色なき風景にも美を見出す。さやけさ、あはれ、をかし、そして取り入れた、幽玄の境界に、和、義理、学び得た惻隠と、細やかな気遣いである。



人皆な人に忍びざるの心有り

人皆な人に忍びざるの心有りと謂(い)う所以(ゆえん)は、今、人乍(にわか)に孺子の将(まさ)に井に入らんとするを見れば、皆な怵惕惻隠の心有り。交わりを孺子の父母に内(い)れんとする所以に非ざるなり。誉れを郷党朋友に要(もと)むる所以に非ざるなり。其の声を悪(にく)みて然るに非ざるなり。(『孟子』公孫丑上)


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