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文章形態

2022-06-11 | 日本語文章

220611 日本語文章 
文章は文が集まったもの、とか、文が連なって2文以上で構成されるもの、とか、文章の捉え方ははなはだ経験、実験として得られる模糊としたものである。文章の全体に文を小分けにしようとすると、たちまちに句読による方法が現われる。句点によって切れるとする、その句点はなぜか文点とは言わないで、句点だから句の切れ目かと思いきや、文を表わすというわけである。

ダンクという用語を専門語とした文法学者がいた、それを漢字で書くと断続する句を指す、断句であるが、文章は文ではなく、句によってできているというわけである。まこと炯眼にしてこの説を理解するのは文章の本体を突き止めることになる。実は文章をとらえる言語で文のことを句子という用法がある。そこで文章を受け入れてわが邦ではどうなったかというと、翻訳による文法でセンテンスにピリオドを記号とする切れ方になった。ところがそれをそのままに句点すなわち〇を小書にする記号を工夫したので、その切れ目がわかりやすくなった。実は日本語の文法になった漢文訓読の語法にその記号が伝統的に用いられた。

その記号が明治期以降の印刷に現れる経過は面白い。記号のない文字がベタ打ちに並ぶ文章にちょこっと遠慮がちな行間かと思えるところに〇印があるのが見える。そしてだんだんと文字列に食い込んでいくようである。





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