日本哲学19
哲学の問いは人間の生と死のこと、その人間とは何かということにある。日本人の生はどうとらえられたか、日本人の死はなんであったか。死は、まかる、みまかる と言い、この世から引き下がる、かくれることである。生は、ある、あれます、と言い、この世にあらわれることである。生が宿るからだは、たましいをもつ。たまは、人間の心となる。死生観を問えば、時代において、地域において、まつる儀式に精霊、霊魂、人魂を見ることになる。人間は、人である。ひととはなにか。日本哲学の根本には、ひとのこと、ものがある。哲学は、人を明らかにしていない。
日本国語大辞典より
にんげん
仏語。六道の一つ。人の住む界域。人間界。人界。人間道。→じんかん。