パナマ文書 詳報

パナマ文書の詳報、日経新聞二特集記事が出た。2016/4/14付日本経済新聞　朝刊　　＞【パナマ市＝高橋里奈】中米パナマの司法当局は12日、タックスヘイブン（租税回避地）を使う世界の富裕層の節税実態を暴露した「パナマ文書」の流出元である法律事務所を家宅捜索した。マネーロンダリング（資金洗浄）など金融犯罪への関与の有無を調べているもようだ。パナマ政府は税逃れに対する国際的な調査への協力を表明した。政治指導者らの名前を次々と明るみに出した「震源地」に捜査の手が入ることで、世界を揺るがす疑惑の解明が進む可能性が出てきた。　　　ペーパカンパニー　＞在ニューヨークのある弁護士は「ペーパーカンパニーの設立はタックスヘイブンの専門の法律事務所に頼み、会社の住所もその事務所にするのが通例」と明かす。電話や電子メールでやり取りし、あとは書類上で手続きするだけで「会社としての実態はない」という。




パナマ文書「震源地」に捜査の手

2016/4/14付日本経済新聞　朝刊
　【パナマ市＝高橋里奈】中米パナマの司法当局は12日、タックスヘイブン（租税回避地）を使う世界の富裕層の節税実態を暴露した「パナマ文書」の流出元である法律事務所を家宅捜索した。マネーロンダリング（資金洗浄）など金融犯罪への関与の有無を調べているもようだ。パナマ政府は税逃れに対する国際的な調査への協力を表明した。政治指導者らの名前を次々と明るみに出した「震源地」に捜査の手が入ることで、世界を揺るがす疑惑の解明が進む可能性が出てきた。（関連記事国際２面、関連特集面に）



日本経済新聞社

税逃れ？ 次は誰　「パナマ文書」世界揺るがす
キャメロン英首相やメッシ選手… 日本の400人の名前も
2016/4/14付日本経済新聞　朝刊

　各国首脳や親族らがタックスヘイブン（租税回避地）を利用していた実態を暴いた「パナマ文書」が世界を揺るがせている。パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」が約40年にわたり設立に関与したペーパーカンパニーは21万社。1100万を超える内部文書には世界の指導者や著名人の名が並ぶ。国際調査報道ジャーナリスト連合（ＩＣＩＪ）は現在も資料の分析を続けており、さらなる課税逃れが判明する可能性もある。

税率がゼロか極端に低いタックスヘイブン（租税回避地）

　アイスランド　グンロイグソン首相　妻と共同名義の英領バージン諸島の会社を通じ、自国の大手３銀行の債券に巨額投資していた
　財産隠し

　英国　キャメロン首相　亡父が租税回避地に設けたファンドに投資して利益を上げていた

　ロシア　プーチン大統領の友人、

　中国　習近平国家主席　最高指導部の親族ら　租税回避地とのつながり

　サッカーのメッシ選手
　俳優のジャッキー・チェン氏
　日本人や日本在住者として約400人分

　租税回避地を使った取引そのものは違法ではないが、パナマ文書は富裕層が税負担を不公平に免れているのではないかという疑念に火を付けた。