現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

日本の個性 死者を悼む

2016-11-01 | 日本・日本人
万霊節という。死者の日という。万霊節は、All Soul’s Day、キリスト教のことである。全ての死者の魂のために祈りを捧げる日とする。ローマ・カトリック教会で、正式に、「The Commemoration of All the Faithful Departed 、信仰を持って逝った人全ての記念日と呼ぶそうである。煉獄の死者のために祈る日というから、聖人の日に対して、悪魔のつぶやきが作った日に、祈ることになるが、聖人の日は信仰あるもの、死者の日には煉獄で苦しむものとは、単純な区別のことだ。こちらにすれば、墓参りに花を供えるのと同様である。生あるものが死を悼むとなれば、日本人の行為にはわけ隔てがない。生きとし生けるものがお弔いをする。そこの思いをいたすことの、日本人の心性である。10世紀初頭の古今和歌集、仮名序、紀貫之 の中で、花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける と用い、生きとし生けるもの は、この世に生きているとされるもの全て と訳されるようであるが、神についての差別がないところに日本の風習はあった。


ウイキペディアより
>死者のために祈るという発想自体は古代からあったが、キリスト教の歴史の中で死者の日というものを取り入れたのはクリュニー修道院の院長オディロ (c.962–c.1048) であるといわれている。
ペトルス・ダミアニの記した『聖オディロ伝』には、オディロと死者の日についてこんな話がある:
聖地から帰った巡礼者が嵐によってとある孤島に打ち上げられた。そこには1人の修道士が住んでいた。男はその修道士からある岩を示された。その岩のすきまから煉獄の様子が伺えるというのだ。男が覗き込むと煉獄で苦しむ人々の声が聞こえる。修道士は悪魔が「死者のために祈られると死者の魂が早く天国へいってしまうから不愉快だ」とぼやいているのも聞いたと男に語った。男は故郷に帰ると、すぐにオディロに会ってその話を伝えた。そこでオディロは11月2日を死者の日と定めたので、こうして死者の霊魂のために祈りを捧げる習慣が生まれた。そしてクリュニー修道院から系列修道院へとその習慣が伝えられ、やがてフランスから西欧全体へと広まった。

>諸聖人の日(ラテン語: Sollemnitas Omnium Sanctorum、英: All Saints' Day)は、カトリック教会の祝日の一つで、全ての聖人と殉教者を記念する日。古くは「万聖節」と呼ばれていた。カトリック教会の典礼暦では11月1日。
カトリック教会にかぎらず、聖公会や正教会などキリスト教の他の一部の教派でも「諸聖人の日」に相当する祝日・祭日を定めている教会があるが、呼び名や日付は必ずしも一致しない。

>一年のうちのある一日にすべての聖人と殉教者を祝う習慣が始まったのは4世紀ごろであった。もともとこの習慣はアンティオキアで始まったようである。アンティオキアではペンテコステのあとの最初の日曜日が諸聖人の祝日となっていた。ヨハネス・クリュソストモスの407年の説教の中にも諸聖人の祝日への言及がみられる。アンティオキアなど東方で行われていたこの習慣が、西欧に伝わったものが、諸聖人の日とされる。

>その後、宗教改革者たちによってプロテスタントでは聖人への崇敬が廃止されたため、プロテスタント諸国では徐々に廃れていった。しかしスウェーデンでは、諸聖人の日は死者のために祈る日となることで存続した。
アイルランドやケルトの習慣では諸聖人の日の前の晩は「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」と呼ばれ、キリスト教伝来以前から精霊たちを祭る夜であった。19世紀に移民によってアメリカ合衆国に持ち込まれたこの習慣が「ハロウィン(Halloween)」である。「ハロウィン」は「ハロウ・イブ」がなまったものである。アメリカでは現在、このハロウィンの方が盛大に開かれる。だが諸聖人の日には、もともとアメリカ国内にてカトリック信徒が少ないせいもあって、これといった行事は催されないのが通常である。
なお、イギリスとカトリック諸国では諸聖人の祝日がその後も続いており、例えばポーランドでは同じ11月1日に、サドゥスキーといってろうそくを持って墓参りをする習慣がある。ポーランドをはじめ伝統的にカトリック信徒の多い国では、いまも11月1日は国民の祝日になっている。またポルトガルとフランスではこの日に亡くなった親族のために花をささげる習慣がある。ディアダスブルカスとして知られるポルトガル式のハロウィンは4月30日の夜に行われているが、諸聖人の日との関連はない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。