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おもてなし

2016-07-30 | 日本語百科
おもてなし、というと、この語を胡散臭いという。オリンピック招致にプレゼンで使われ、人口に膾炙した。その語の用い方に文脈によっては違和感を感じたからだろう。この語の意味を海外からのゲストを受け入れるホストの心遣いに使うような言葉になってしまったからだろうが、実は、それは用法として正しいことであり、あるいはまた胡散臭いのである。おもてなしを、もてなし、もてなす、というふうにすればいいのか、本質的な意味に変わりはないのである。もてなす、持ち、成す、とするようであるが果たしてどうか。日本語動詞の複合語のむずかしさである。何を持ち、何をなすか、ときにはそれを茶の湯では成し遂げるの解釈にしている。その話題になったことのきっかけから、語源に、表と裏がないことなどを加えて説明がある。サービス、ホスピタリティとの違いなどなど、たとえば、ジャパンタイムズに、>おもてなしは、selfless hospitalityと翻訳されていた。「私心無きホスピタリティ」  といった具合である。


http://blog.goo.ne.jp/gooksky/e/cf2bdab9176fef57ba6472adae8f887c
おもてなしにひそむもの、接客とは
2015-09-27 09:45:07 | 日本語百科


2013年に行われた東京オリンピックのプレゼン
2013年9月にIOC 国際オリンピック委員会総会でプレゼンテーション、滝川クリステルの発言、フランス語で行った
「お・も・て・な・し」は、「じぇじぇじぇ」「今でしょ」「倍返し」と共に、2013年ユーキャン新語・流行語大賞

実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
おもてなし
別表記:お持て成し

客に対する心のこもった接遇、歓待、サービスなどを意味する表現。「もてなし」に丁寧の「お」をつけた言い方。もっぱら「お」を付した「おもてなし」の表現で用いられる。もてなす事そのものが丁寧さに満ちた行いである。


「おもてなし」とサービスの違いとは? 「おもてなし」の語源と“日本人が ...
u-note.me › ビジネス
日本人にはおもてなしの心があると言われていますが、果たして本当でしょうか?今回は、日本の紳士淑女が心得ておくべきたった3つのおもてなしの精神をご紹介します。 言葉の意味をよくわからないまま、ただ流行っているからと言って使いたがるのは日本人 ...

おもてなしとはなにか〜おもてなし、ホスピタリティ、サービスの違い論争に ...
www.ccore.co.jp/plus/omotenasi/
おもてなしとは、「今だけ・ここだけ・あなただけ」を「できる人が・できることを・できるだけ」行うことだ。そこに無理や見栄があってはならない。何も足さない、何も引かない。私心なき純粋な行動、それが「おもてなし」である。 よく、おもてなしは、. 日本人独特の持つ ...

利休七則

おもてなしの原点として言わずと知れた利休の教えである。茶をもってもてなす際の心得、つまり、あり方を示しやり方を示していない点で、おもてなしでありながら同時にホスピタリティであるということができる。

茶は服の良きように点て
炭は湯の沸くように置き
花は野にあるように
夏は涼しく冬暖かに
刻限は早めに
降らずとも傘の用意
相客に心せよ



http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/131022.html
『「おもてなし」についてのうんちく』

>関西大学 文学部 国語 国文学専修の乾善彦氏の説明によると
もてなすは語源をたどると更に「もて」と「なす」に分解でき、なす(成す)は「そのように扱う、そのようにする」という意味がありそれに接頭語の「もて」が付いたもの。
「もて」の付く語には他に「もてさわぐ」、「もてあつかふ」、「もてかくす」などがあり、動詞に付属して「意識的に物事を行う、特に強調する意味を添える」のだそうです。つまり「もてなす」は「扱う」ことを強調する場合に使う言葉、ということになります。
接頭語「もて」の語源は漢語「以」の訓読に使われる「もちて」が変化して「もて」となったものと考えるのがよい、とされています。すなわち「なす」に、「もて」を強調の意として接続し「もてなす」となり、それに美化語の「お」をつけて名詞となったものが「おもてなし」ということです。 そもそもの意味は「とりなす、処置する」、「取り扱う、待遇する」というもので、現代のように接待に関して用いられるのは中世以降になってからだそうです。

広辞苑

もて-なし【持て成し】

とりなし。とりつくろい。たしなみ。
源氏物語(末摘花)「いとわろかりしかたちざまなれど—に隠されて」
ふるまい。挙動。態度。
源氏(空蝉)「ばうぞくなる—なり」
取扱い。あしらい。待遇。
源氏(桐壷)世の例にもなりぬべき御—なり」 「丁重な—をうける」
馳走。饗応。
「何のお—もできず失礼しました」

もて-な・す【持て成す】

とりなす。処置する。 
取り扱う。たいぐうする。
歓待する。ごちそうする。
平家物語(11)「御前へ召されまゐらせて、御引出物をたまはって—・され給ひしありさま」
面倒を見る。世話をする。
源氏(若紫)「そもそも女は人に—・されておとなにもなり給ふものなれば」
自分の身を処する。ふるまう。
取り上げて問題にする。もてはやす
そぶりをする。見せかける

goo辞書国語

もて‐なし【もて成し】

客を取り扱うこと。待遇。
「手厚い—を受ける」
食事や茶菓のごちそう。饗応。
「茶菓の—を受ける」
身に備わったものごし。身のこなし。
「いとわろかりしかたちざまなれど、—に隠されて口惜しうはあらざりきかし」<源・末摘花>
とりはからい。処置。取り扱い。
「自らの上の—は、又誰かは見扱はむ」<源・総角>
もてなす

人を取り扱う。待遇する。あしらう。
「国賓として—・す」「よそよそしく—・される」
心をこめて客の世話をする。饗応する。馳走(ちそう)する。
「山海の珍味で—・す」「客を酒で—・す」
そうであるかのようにとりなす。みせかける。
「無理に納得した体(てい)に—・す」<漱石・吾輩は猫である>
とりはからう。処置する。
特に取り上げて問題にする。もてはやす。
「今様の事どもの珍しきを言ひ広め—・すこそ」<徒然・七八>


9. もてなし‐かしず・く[:かしづく]【持成傅】 日本国語大辞典
〔他カ四〕大切に扱う。大事に世話する。*源氏物語〔1001〜14頃〕匂宮「右のおとども、わが御子どもの君達よりも、此君をば、こまやかにやうことなく、もてなしかし ...
10. もてなし‐がお[:がほ]【持成顔】 日本国語大辞典
〔名〕もてなすような顔つき。歓待する様子。*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉七・六「番小屋を預かる男は人々を款待顔(モテナシガホ)に、枯草を焚いて、猶さまざまの燃料 ...
11. もてなし‐がら【持成柄】 日本国語大辞典
〔名〕(「もてなしから」とも)(1)扱い方しだい。接し方しだい。*源氏物語〔1001〜14頃〕篝火「よろづの事、もてなしからにこそ、なだらかなるものなめれ」(2 ...
12. もてなし‐ぐさ【持成種】 日本国語大辞典
〔名〕もてなす材料。饗応に用いる品。*宝の山〔1891〕〈川上眉山〉三「せめて饗応草(モテナシグサ)として、団子ほどの涙をば、ぼたぼた垂らして見せよ」モテナシ〓 ...
13. もてなし‐ごころ【持成心】 日本国語大辞典
〔名〕饗応する気持。歓待する気持。*きりしとほろ上人伝〔1919〕〈芥川龍之介〉一「この山男がのさのさと熊笹の奥から現れたれば、もてなし心に落葉を焚いて、徳利の ...
14. もてなし‐た・つ【持成立】 日本国語大辞典
〔他タ下二〕きちんと世話をする。*夜の寝覚〔1045〜68頃〕二「ただ、われともかくももてなしたてで、兄弟(はらから)をたのもしきものに思ひて、ゆづりおきける怠 ...
15. もてなし‐ぶり【持成振】 日本国語大辞典
〔名〕もてなす態度。饗応のしかた。*読本・近世説美少年録〔1829〜32〕三・二三回「管待態(モテナシブリ)の愛敬づきて、物のいひざま憎からず」*読本・南総里見 ...
16. もてなし より 執成(とりな)し 日本国語大辞典

客に対しては饗応するよりは上手にとりなすことの方が大切である。


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