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音韻学、音韻論、日本語音韻

2019-04-04 | 日本語音韻

漢字音、字音と、音韻の実際は中国語音の影響にある。音読みと平たく言えばその発音をさらに、日本語音韻としてとらえる。日本語の音韻を日本語漢字音にだけ限るものではない。ひらがなで音表記をすることをこの70年で定着させ、日本語とした一方で、発音表記にカタカナを用いることで、外国語音、外来語による地域の国の言語音を書き分ける、それはすなわち、音で書く表記法にカタカナをもっぱら慣用的にしてきた経緯で、同じく、この時代のことでいえば、70年にわたる文字遣いが定着している。そのどれをとっても、漢字、仮名と音韻に拠っている。しかしここで注意をしなければならないのは、中国語から音韻学、音韻書を受けて来た場合と、言語学においての音韻論の考え方をもってする発音の捉え方の違いである。それを音韻レベルとして説明するならば、音声の単音と音節の分析によるものである。日本語はその音節に音韻を見る。単音は音素によって説明し、日本語の発音もその分析による説明が行われて、日本語音韻といったときに、音韻は音素によるとする学説理論と、日本語の発音を仮名文字で意識し、漢字の読みにも仮名を当てて音訓を読むとすると、それは音素の結合した発音で、子音母音とをひとまとまりにする音節の単位とする分析である。したがって言語学による音韻論、日本語表記による音韻、そして音韻を漢字音に求めて説明するという、そのそれぞれを日本語はいわば兼ね備えていることになる。



音韻学と音韻論
2017-05-27 16:05:07 | 日本語音韻
音韻学は中国の漢字発音を分析した学問である。音韻論は言語学の発音を言語ごとに引き出して分析する研究分野である。音韻という語の意味内容にはそれぞれの対象とする発音が異なるのでおのずから違ってくる。




音韻(読み)オンイン
デジタル大辞泉の解説
おん‐いん〔‐ヰン〕【音韻】
1 音と響き。ねいろ。
2 漢字の音と韻。声母(漢字音の子音)と韻母(漢字音の頭子音を除いた後の部分)。
3 言語学で、音韻論的な考察を経て、具体的な音声から抽象された言語音。


大辞林 第三版の解説
おんいん【音韻】
① 言語の音声。
② 現実の音声に対して、言語学的分析に基づく抽象的な音。
③ 音素。
④ 漢字音の声母(頭子音)と韻母。
⑤ 音色。響き。


精選版 日本国語大辞典の解説
おん‐いん ‥ヰン【音韻】
〘名〙
① 音とひびき。また、その調和。音色(ねいろ)。
※経国集(827)一三・奉和搗衣引〈巨勢識人〉「音韻損不二相譲一」 〔宋書‐謝霊運伝論〕
② (漠然と)言語音をいう。
※小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「音韻(オンヰン)の似ると似ざるとには係(かかは)らず」
③ 漢字の表わす一音節の頭初の子音とそれを除いた後の部分。音(声母・頭子音)と韻(韻母)。
※寛永刊本江湖集鈔(1633)一「音韻は体用也。吹出す処が音也。それより色々に分て出る処が韻ぞ」
④ 言語学で、具体的な音声から音韻論的な考察を経て抽象された言語音。→音韻論・音素。
※国語音韻論(1931)〈金田一京助〉二「この抽象された音声観念が即ち言語学上音韻と呼ばれて、言語の形式を為す所のものである」


世界大百科事典内の音韻の言及
【音韻論】より
…音韻は言語音声から意識された要素として抽出された最小の単位で,フォネームphonemeの訳語として音素と同じ意味に用いられることが多い。音素は音声の最小単位たる単音に対応する分節音素と強弱や高低アクセントのように単音に対応しない超分節音素に分けられるが,このうち分節音素に限り音韻と呼ぶこともある。…

【字音】より
…中国語以外の言語では,中国語の字音をその漢字と共に借用して自らの言語に順応させた音をいい,特に〈漢字音〉とも称する。中国語からの借用に当たっては,字音は個々の言語の音韻体系,音節構造に適合するように変形される。このようにして,言語ごとに順応・定着した字音,その字音の成す集合・体系を〈日本漢字音〉〈朝鮮漢字音〉〈ベトナム(越南)漢字音〉のように,言語名を冠して呼ぶ。…
※「音韻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社




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