Q:「やばい」は「とてもすごい」という意味に変化している。同様に「気が置けない」や「役不足」なども意味が変わってしまっている。このように変化する理由は何か。――ことばの意味変化の要因に、意味の拡大、縮小のこと、転義、比喩、そして誤用のことがあげられる。意味の派生は異なった文脈の用法が生じることがあり、語源の文脈と対比される。やばい という語は、本来、隠語であったから、その文脈で用いると犯罪の発覚につながるほどのことであり、その行為の露呈にある緊張が伴う。内面の感覚を意識して、ばれるぞという思いであるから、味わいに用いられれば、この味を知られることをやばいとすることから、その思いから、うまい味わいについての表現に、この味をしらせることに、知られたくないほどにうまい、と、まず心の動揺から伝えることになる。その語に、激やば、というふうに、激辛、激うま、などと同様の語構成でその使い方が固定している。同様に意味が変わってしまっているという、気が置けない、役不足、には、さきの隠語とは違って、日本語の用法に思い至らない、文法的な理解ができない意味のとらえ方になる。すなわち、気が置ける、役に不足する、と言った用法をとあれようとしない結果である。
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