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日本語論89  文章 書き起こし

2018-08-29 | 現代日本語百科

文章の書きだしに、文章を読ませる工夫がある、という。連載エッセイセミナー7 書き出しの技法 稲垣吉彦さんの文章である。文筆稼業で、売文ともなればその書き出しにこだわるというのはわかりそうな気もするが、必ずしもそういうわけでもないらしい。それを文芸春秋のコラムを紹介して、大宅壮一氏が書いたのは、アジア、アフリカの旅は、ひとくちにいって火事場見舞いのようなものである、と言うのであった。ことのほか書き出しに神経を使った大宅氏を、、ライフワークの作品の書き出しに、1週間をかけていたと、エピソードでとらえている。文章の書き出しの魅力であろう。書き出し文の興味ある試みをした森村稔氏は、その書き出しにある固有名詞に着目をしたそうだ。人名、地名が書き出しの1行目、2行目に現れる、絶妙の文章になっているということに気づいた、というわけである。固有名詞が引き出す情報の興味であるか。文章の書き出しが固有名詞にあるというのを解説して、なるほどと思わせるところであるが、読み手にそれで読みたくさせるか、その効果が絶対ではない。文芸春秋のコラムを読むときに、わつぃなどは、その書き出しで読むべき優先順位をつけていたからである。それは固有名詞で、そうなっていた。




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