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日本語の発想

2017-03-01 | 日本語百科
日本語はあいまいだと言われます。曖昧は難しい漢字ですね。この文字を書くことができますか。そしてどういう意味で使っていますか。そこで、日本語の曖昧さとはどういうことか、その意味と使い方を通して日本語の発想のもと、アイデアのもとをまずお話しましょう

 ――2003年9月16日、南京で講義をした原稿に、標記があった。曖昧を取り上げている。しばらく、その続きを書くと、――

さて、日本語が曖昧に使われるというとき、どんな言葉が思い浮かぶでしょう。「これから検討します」「考えておきましょう」などを、仕事、お互いに交渉する場、政治、役所などで言われて、それを実行したか、しなかったか、を問います。つまり検討だけで何もしない、善処とはどうすることか、考えておくだけで何もしないとなります。

こんなことを言っていたら、これは嫌われますね。相手にならない、ということを実感します。それでも多くこういう場面がありそうですし、わたしもすぐに答えが出来ないときに、まあ、考えとくわ、と言って、即答をしない、その場しのぎのときがあります。なるべく忘れないようにして、答えをいたしますが、時には忘れたりして、よくないですね。

日本語の表現方法は、はっきりとモノを言わない、ストレートな物言いを避ける、返事をぼかしたまま、事態の展開を見守る、様子をうかがう。などの特徴があります。モノをはっきりさせないとなると、これは表現方法だけでなくて、物事の対処法についても当てはまりそうです。表現と態度の問題ですね。これは言葉として、よく考えてみないといけません。

 ――話の導入はもう少しある。その先の原稿はプリントの2枚目になるので、それ以上は、何を材料にしたかわからないのだが、――

いまのような場合に「あいまいだ」と言われるわけですが、これはこれで日本人であるわたしたちが行ってきたコミュニケーションの方法ですし、肯定するか、否定するか、難しいところです。結果が伴わないなら、ひていされます。結果が伴うなら、慎重なことの運びに安全であるともいえます。これが良くないといわれる場合はどんなふうになっているのでしょう。

じつは日本語の曖昧さを指摘し、それをよくないという場合、いあのわたしも同じように考えますが、日本語の「あいまい」の捉え方に、ひとつの原因があるようです。「曖昧」ということがまさに「あいまいだなあ」ということなのです。むずかしい漢字の詮議はさておき、まずどういう意味でしょうか。はっきりしない、あやふやだ、確かではない意味で使いますね。

日本語の「曖昧」は曖昧模糊、もこ、これも難しい漢字を使います。この文字を使って四字熟語にしたりするときに、はっきりしない、ぼんやりし、という意味ですね。ところが四儒熟語はともかく、この「あいまい」というのを、あいまいな表現だというふうに使うとどうなるでしょう。とくに外国の方から指摘されたりしますね。

―― 曖昧の論は日本語によるところ、意味内容の理解にある。確かでない、ぼやっとしている、という意味に、ぼかしのあいまいさが、日本の特有な染色があることに、さらには、中道また中庸を唱えて、あいまいさを見せる場合がある。普通には、答えをぼかすことが行われて、あいまいだと言われる。それはイエスであり、ノーであるというものだが、その場での解決を暗黙の了解にしてしまう。そのようなことが、ときにお役所の回答に見られて、そこには組織による返答が隠される。そんな話しであったか。



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