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ことをば言う

2024-05-22 | まさごと





詞はどのようにできたか、根本的な疑問を誰しも持つ。ことばに意味を当てて中国語の文字を借りた。するとその文字の成り立ちからどのようにできたかを考えることになるが、一方で、言葉とあてて言とは何か、は という発音でとらえようとしたものは何か。また、濁音化した、ば となって、その、ことは ことば となる経緯はなんであったか。そしてすぐにも、ことばに表記する言葉、辞、詞があるとなると、言葉が意味内容をもって覆う範囲は広い。

確証のないところ、ことは という語の成立に、てにをは点と、ヲコト点図に連想して、ことは となるラインを想定したかと思う。
あるいは、ことをは言う となる用法に、ことをば の発声を想う。長く保たれた言い方である。名をばーーとなむいひける、というふうに濁る表記となって中世には用いたか。

ウイキーウイクショナリーに解説をするところで語源は『新明解語源辞典』 三省堂、2011年を引く。
>語源
「こと(言)」+「は(端)」
もともと言(こと)が現在の「ことば」と同じ意味を持っていて、古語の「ことば」は口先だけの表現、言語のはしくれ、という意味合いで使われていた。]
  https://ja.wiktionary.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0

古語の言葉については辞書にあるその用例で次のようである。
学研全訳古語辞典、サイトに学習用の辞典をことわる。
  提供 学研教育出版

こと 【言】
名詞
①ことば。言語。
出典土佐日記 一・二〇「唐土(もろこし)とこの国とはこと異なるものなれど」
[訳] 中国と日本とでは言語が違うのであるが。
②うわさ。評判。
出典万葉集 六二六「君によりことの繁(しげ)きを故郷(ふるさと)の明日香(あすか)の川にみそぎしに行く」
[訳] あなたのことでうわさがしきりなので、旧都である明日香の川にみそぎをしに行く。
③和歌。
出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの「これに、ただいまおぼえむふるきことを一つづつ書け」
[訳] この色紙に、いますぐ思い出されるような古い和歌を一首ずつ書け。
参考「事」と同じ語源という。奈良時代以降に分化したといわれるが、奈良・平安時代の「こと」には「言」「事」のどちらにもとれる例がある。
こと-ば 【言葉・詞・辞】
名詞
①ことば。言語。
②(ことばによって表現された)和歌・文章・手紙など。
出典徒然草 一三「白氏(はくし)の文集(もんじふ)、老子のことば」
[訳] 白居易(はくきよい)の詩文集や、老子の文章など。
③和歌や絵につけた散文で表現された部分。詞書(ことばがき)など。
出典枕草子 こころゆくもの「よくかいたる女絵の、ことばをかしうつけて、多かる」
[訳] 上手に描いてある女絵に、詞書をおもしろくつけて分量の多いもの。
④語り物や謡曲などで、音楽的な節を持たずに、語る部分。
⑤物語などの文章で、地の文に対する対話の部分。
語の歴史「こと」が事のみを意味するようになり、ことばを意味する「こと」がしだいに使われなくなるにつれて一般化した語。平安時代には、「ことのは」が上品で好ましいことばを意味するのに対して、「ことば」は単に口頭語を意味した。また、「ことのは」は和歌の中で使われたが、「ことば」は和歌には使われなかった。







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