戦後70年談話、安倍談話とこれから呼称されるのか、メディアはそれを扱いかねているようにも見える。
ひとくちに50年談話、60年談話と言ってきても、それを時の政府の声明と見るか、談話そのものの評価が物差しとしてきめられてきてしまっているので、そのことの論議しかしない文句ばかりだった。
ニュース番組で、あるコメンテーターが、この談話の内容にもりこまれたキーワードで、首相の作戦勝ちだなどと評する人もいたりして、世論に配慮し、与野党の意見を入れて、さらに自ら政府の宰相としての将来性を表明したものだとのとらえようであったが、たしかに、談話を踏襲しなければならない、それをそのときの政府によって受け継ぐべきであるとする、世論を含めた強い意見はこれからの在り方に、80年にも90年にも、そして100年にも、安倍談話は継承されることになるのである。
このブログでもひとわたり、新聞社の主張を紹介してきたが、なかでも、真っ向否定の論調には首をかしげるものがあった。それをとりあげると、日本語の主語についての検証を試みる次のブログである。そこには、主語をとらえている。引用は、ブロガーが星マークをつけて強調している。
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終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、★私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。
先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、★私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。
ただ、★私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。
ですから、★私たちは、心に留めなければなりません。
そのことに、★私たちは、思いを致さなければなりません。
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、★私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、★私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
★私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。
★私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の★私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
そのことを、★私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。
★私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。
★私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。
★私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。
★私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。
以上は、記事 木走正水 2015年08月18日 11:27安倍談話を批判する普通の日本語の読解能力がない朝日社説~いったい何のための、誰のための社説なのか による。
http://blogos.com/article/128812/
同じサイトに、木走正水(きばしりまさみず)の記事一覧 がある。
http://blogos.com/blogger/kibashiri/article/
ひとくちに50年談話、60年談話と言ってきても、それを時の政府の声明と見るか、談話そのものの評価が物差しとしてきめられてきてしまっているので、そのことの論議しかしない文句ばかりだった。
ニュース番組で、あるコメンテーターが、この談話の内容にもりこまれたキーワードで、首相の作戦勝ちだなどと評する人もいたりして、世論に配慮し、与野党の意見を入れて、さらに自ら政府の宰相としての将来性を表明したものだとのとらえようであったが、たしかに、談話を踏襲しなければならない、それをそのときの政府によって受け継ぐべきであるとする、世論を含めた強い意見はこれからの在り方に、80年にも90年にも、そして100年にも、安倍談話は継承されることになるのである。
このブログでもひとわたり、新聞社の主張を紹介してきたが、なかでも、真っ向否定の論調には首をかしげるものがあった。それをとりあげると、日本語の主語についての検証を試みる次のブログである。そこには、主語をとらえている。引用は、ブロガーが星マークをつけて強調している。
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終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、★私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。
先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、★私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。
ただ、★私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。
ですから、★私たちは、心に留めなければなりません。
そのことに、★私たちは、思いを致さなければなりません。
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、★私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、★私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
★私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。
★私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の★私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
そのことを、★私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。
★私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。
★私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。
★私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。
★私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。
以上は、記事 木走正水 2015年08月18日 11:27安倍談話を批判する普通の日本語の読解能力がない朝日社説~いったい何のための、誰のための社説なのか による。
http://blogos.com/article/128812/
同じサイトに、木走正水(きばしりまさみず)の記事一覧 がある。
http://blogos.com/blogger/kibashiri/article/