お役所言葉を見ていたら、霞が関用語に出会った。
お役所言葉は、改善の手引など、分かりやすく、読みやすく、そして、親しみやすい、そんな文書をつくるために、とさかんである。
ところが、これまた霞ヶ関用語集なるサイトがあって、ちょっとした読み物となっている。
それは国家公務員の紹介ページ、霞が関のお役人の方らしい。
それで、さらにほかを見ていくと、霞が関文学などがあったりして、その内容を、
>霞ヶ関文学とは、法案や公文書作成における官僚特有の作文技術のことで、文章表現を微妙に書き換えることで別の意味に解釈できる余地を残したり、中身を骨抜きにするなど、近代統治の基本とも言うべき「言葉」を通じて政治をコントロールする霞ヶ関官僚の伝統芸と言われるもののことだ。 元通産官僚が明かす「霞ヶ関文学」という名の官僚支配の奥義 ...
www.the-journal.jp/contents/jimbo/2010/03/post_49.html
とする。
知らぬではない、わからぬではない、ことなれど、これは、したり。
さて、整備文にふれて、その特徴をウイキペディアから引用しておこう。
ア―シーさんの著作からのまとめであるようだ。
>「整備」をはじめとする限られた漢語や、一般にはあまり熟していない外来語や難読語・専門用語などを多用するため、堅苦しく抽象的でまわりくどい。そのため、一般庶民は読む気を失うことが多く、国民の政治的無関心を目的として使用されているのではないかとアーシーは疑っている。俗に「霞が関ことば」または「お役所言葉」とも呼称される。
アーシーが「整備文」の概念に到達したのは、本書によれば「何々候」というかたちで「候(そうろう)」を繰り返す「候文」(江戸時代に多用された)からの類推であるとされる。
整備文の特徴
http://ja.wikipedia.org/wiki/整備文
>
あらゆる行為を「整備」と表現する(例:道路を修繕する=道路整備、パソコンを購入する=パソコンの整備、事業を推進する=事業整備)。
調査する、考えるなどの行為を指して「検討する」を愛用する。「配慮する」「考慮する」などと同様に否定動詞的に用いられ、検討もしくは考慮するだけで、何も実行しないことを意味することもある(○○の導入を検討する=文字通り「検討するだけ」で、まず実行されない)。
あらゆる建造物・場所などを「施設」と表現する。
「○○性」「○○化」といった、言葉の抽象性を高める接尾語を愛用する(例:活性化、充実化、低廉性)。
条文の接続助詞には「や」「と」などの代わりに「又は」「及び」「並びに」などを用いて音節を増やすことがある。
「○○が」「○○に」「○○で」といった格助詞の代わりに「○○については」「○○を中心として」という表現を使うこともある。
「ノーマライゼーション」「アカウンタビリティ」などの多音節であまり使われないカタカナ語を多用する。
列挙・例示の際には必ず「等」(など・とう)をつけ、例示したもの以外のものを幅広く対象に含めることができるように配慮する。
元通産官僚が明かす「霞ヶ関文学」という名の官僚支配の奥義
http://www.the-journal.jp/contents/jimbo/2010/03/post_49.html
>ほんの一例をあげれば、道路公団や郵政改革でよく耳にする民営化という言葉があるが、「完全民営化」と「完全に民営化」とが、霞ヶ関文学では全く別の物を意味すると言う。「完全民営化」は株式と経営がともに民間企業に譲渡される、文字通りの民営化を指すが、「完全に民営化」になると、法律上3パターンほどあり得る民営化のどれか一つを「完全」に実現すればいいという意味になるというのだ。つまり、「完全に民営化」では、一定の政府の関与が残る民間法人化や特殊法人化でも良いことになるという。
お役所言葉は、改善の手引など、分かりやすく、読みやすく、そして、親しみやすい、そんな文書をつくるために、とさかんである。
ところが、これまた霞ヶ関用語集なるサイトがあって、ちょっとした読み物となっている。
それは国家公務員の紹介ページ、霞が関のお役人の方らしい。
それで、さらにほかを見ていくと、霞が関文学などがあったりして、その内容を、
>霞ヶ関文学とは、法案や公文書作成における官僚特有の作文技術のことで、文章表現を微妙に書き換えることで別の意味に解釈できる余地を残したり、中身を骨抜きにするなど、近代統治の基本とも言うべき「言葉」を通じて政治をコントロールする霞ヶ関官僚の伝統芸と言われるもののことだ。 元通産官僚が明かす「霞ヶ関文学」という名の官僚支配の奥義 ...
www.the-journal.jp/contents/jimbo/2010/03/post_49.html
とする。
知らぬではない、わからぬではない、ことなれど、これは、したり。
さて、整備文にふれて、その特徴をウイキペディアから引用しておこう。
ア―シーさんの著作からのまとめであるようだ。
>「整備」をはじめとする限られた漢語や、一般にはあまり熟していない外来語や難読語・専門用語などを多用するため、堅苦しく抽象的でまわりくどい。そのため、一般庶民は読む気を失うことが多く、国民の政治的無関心を目的として使用されているのではないかとアーシーは疑っている。俗に「霞が関ことば」または「お役所言葉」とも呼称される。
アーシーが「整備文」の概念に到達したのは、本書によれば「何々候」というかたちで「候(そうろう)」を繰り返す「候文」(江戸時代に多用された)からの類推であるとされる。
整備文の特徴
http://ja.wikipedia.org/wiki/整備文
>
あらゆる行為を「整備」と表現する(例:道路を修繕する=道路整備、パソコンを購入する=パソコンの整備、事業を推進する=事業整備)。
調査する、考えるなどの行為を指して「検討する」を愛用する。「配慮する」「考慮する」などと同様に否定動詞的に用いられ、検討もしくは考慮するだけで、何も実行しないことを意味することもある(○○の導入を検討する=文字通り「検討するだけ」で、まず実行されない)。
あらゆる建造物・場所などを「施設」と表現する。
「○○性」「○○化」といった、言葉の抽象性を高める接尾語を愛用する(例:活性化、充実化、低廉性)。
条文の接続助詞には「や」「と」などの代わりに「又は」「及び」「並びに」などを用いて音節を増やすことがある。
「○○が」「○○に」「○○で」といった格助詞の代わりに「○○については」「○○を中心として」という表現を使うこともある。
「ノーマライゼーション」「アカウンタビリティ」などの多音節であまり使われないカタカナ語を多用する。
列挙・例示の際には必ず「等」(など・とう)をつけ、例示したもの以外のものを幅広く対象に含めることができるように配慮する。
元通産官僚が明かす「霞ヶ関文学」という名の官僚支配の奥義
http://www.the-journal.jp/contents/jimbo/2010/03/post_49.html
>ほんの一例をあげれば、道路公団や郵政改革でよく耳にする民営化という言葉があるが、「完全民営化」と「完全に民営化」とが、霞ヶ関文学では全く別の物を意味すると言う。「完全民営化」は株式と経営がともに民間企業に譲渡される、文字通りの民営化を指すが、「完全に民営化」になると、法律上3パターンほどあり得る民営化のどれか一つを「完全」に実現すればいいという意味になるというのだ。つまり、「完全に民営化」では、一定の政府の関与が残る民間法人化や特殊法人化でも良いことになるという。