観念、概念と、そのちがいを使い分ける。仏教用語としての観念と、翻訳語としての用語で、哲学では仏語、 notion、独語 Begriff、日常的に concept、Konzeptという、コンセプトは前記フランス語から由来している、と、ウイキペディアに解説する。概念は命題の要素となる項であり、言語的に構成されると名辞となるものである。脳の働きによって、なにがしかの概念形成をしてきている。難しい用語ではある。概念作用を知ると、それを言葉にする過程があると、近代までの言語観を見ることになる。観念をわかりよくとらえれば、概念と比べれば、観念を仏教の瞑想法とする場合があり、想念して得るものとするので、観念の作用には物事の見方があわせられる。観念する、とは、諦念の意味内容が影響する。思念、思想、観想、瞑想と、それぞれの語の使われ方に宗教、哲学、心理がかかわる。
三省堂 大辞林
かん ねん くわん- [1]
【観念】
( 名 ) スル
①物事について抱く考えや意識。 「彼とは義務の-が違っている」 「経済-に欠ける」 「時間の-がない」 「固定-」
②あきらめること。覚悟すること。 「もうだめだと-した」
③〘哲〙 〔idea〕 主観としての人間の意識内容。思考の対象となる心的形象。表象。心理学では具体的な映像・心像を伴わないものをいう。 → イデア
④〘仏〙 仏教の瞑想法の一。精神を集中し,仏や浄土の姿,仏教の真理などを心に思い描き,思念すること。 「一心に極楽を-するに他の思ひ出来れば/今昔 15」 〔 (1) 「華厳経」で④ の意で用いられた語。その後西周(にしあまね)が「生性発蘊」(1873年)で英語 idea やフランス語 idée の訳語とした。 (2) 類義の語に「概念」があるが,「概念」は同一の性質を持つ事物に共通する,言葉で表された意味内容の意を表す。それに対して「観念」はある物事を意識したり思考したりしたときの,主観的な意識内容を表す〕
がい ねん [1] 【概念】
①ある事物の概括的で大まかな意味内容。
②〘哲〙 〔英 concept; ドイツ Begriff〕 事物が思考によって捉えられたり表現される時の思考内容や表象、またその言語表現(名辞)の意味内容。
㋐形式論理学では、個々の事物の抽象によって把握される一般的性質を指し、内包(意味内容)と外延(事物の集合)から構成される。
㋑経験論・心理学では、経験されたさまざまな観念内容を抽象化して概括する表象。
㋒合理論・観念論では、人間の経験から独立した概念(先天的概念・イデアなど)の存在を認め、これによって初めて個別的経験も成り立つとする。 〔西周にしあまね「致知啓蒙」(1874年)にドイツ語 Begriff の訳語として載る〕 → 観念(補説欄)
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出典:Wiktionary
観念
出典:『Wiktionary』 (2010/10/17 01:07 UTC 版)
名詞
観念(かんねん)
あらゆる対象について頭の中にもっている意識の内容。
物事に対する考え。
覚悟して、諦めること。
心静かに智慧によって一切を観察し思念すること。
翻訳
語義1
英語:sense
語義2
英語:idea、concept
語義3
英語:resignation、preparation
関連語 往生、諦念
類義語 概念、理念、断念
派生語 観念的、観念論
熟語 固定観念、経済観念
動詞
活用
サ行変格活用
観念-する
三省堂 大辞林
かん ねん くわん- [1]
【観念】
( 名 ) スル
①物事について抱く考えや意識。 「彼とは義務の-が違っている」 「経済-に欠ける」 「時間の-がない」 「固定-」
②あきらめること。覚悟すること。 「もうだめだと-した」
③〘哲〙 〔idea〕 主観としての人間の意識内容。思考の対象となる心的形象。表象。心理学では具体的な映像・心像を伴わないものをいう。 → イデア
④〘仏〙 仏教の瞑想法の一。精神を集中し,仏や浄土の姿,仏教の真理などを心に思い描き,思念すること。 「一心に極楽を-するに他の思ひ出来れば/今昔 15」 〔 (1) 「華厳経」で④ の意で用いられた語。その後西周(にしあまね)が「生性発蘊」(1873年)で英語 idea やフランス語 idée の訳語とした。 (2) 類義の語に「概念」があるが,「概念」は同一の性質を持つ事物に共通する,言葉で表された意味内容の意を表す。それに対して「観念」はある物事を意識したり思考したりしたときの,主観的な意識内容を表す〕
がい ねん [1] 【概念】
①ある事物の概括的で大まかな意味内容。
②〘哲〙 〔英 concept; ドイツ Begriff〕 事物が思考によって捉えられたり表現される時の思考内容や表象、またその言語表現(名辞)の意味内容。
㋐形式論理学では、個々の事物の抽象によって把握される一般的性質を指し、内包(意味内容)と外延(事物の集合)から構成される。
㋑経験論・心理学では、経験されたさまざまな観念内容を抽象化して概括する表象。
㋒合理論・観念論では、人間の経験から独立した概念(先天的概念・イデアなど)の存在を認め、これによって初めて個別的経験も成り立つとする。 〔西周にしあまね「致知啓蒙」(1874年)にドイツ語 Begriff の訳語として載る〕 → 観念(補説欄)
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観念
出典:『Wiktionary』 (2010/10/17 01:07 UTC 版)
名詞
観念(かんねん)
あらゆる対象について頭の中にもっている意識の内容。
物事に対する考え。
覚悟して、諦めること。
心静かに智慧によって一切を観察し思念すること。
翻訳
語義1
英語:sense
語義2
英語:idea、concept
語義3
英語:resignation、preparation
関連語 往生、諦念
類義語 概念、理念、断念
派生語 観念的、観念論
熟語 固定観念、経済観念
動詞
活用
サ行変格活用
観念-する