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冴え返る

2016-03-12 | 日本語百科
ゆるんだ寒さが気をしめる。春の季語である。青空が広がって澄み渡る。春らしからぬ空である。ふと、さえかえると思ってしまった。しかしこれは、あたらない。まぶしいほどの日差しが出て、気温があがる。もう少し寒さが強い気候だから、2月だろうかと、いうところで、三寒四温の語を思い出した。これまた、2月あるいはそれより以前のころの語である。語感のずれはわたしにあるが、冴え返るのは、気候だけでなく、さまざま用いるので、あたまの働きの冴え返りがないのはいかんともしがたいか。

えっ、この青空のもと、きょうの気温は真冬並みですか、冴え返っているんですか・・・


大辞林 第三版の解説
さえかえる【冴え返る】

( 動ラ五[四] )
①光・音などが澄み切る。 「 - ・った冬の月」
②になってから,寒さがぶり返す。 [季] 春。 《 冴え返り冴え返りつゝ春なかば /西山泊雲 》
③しく冷え込む。 「 - ・り更け行く風に霰降るなり/新後拾遺 冬」

デジタル大辞泉の解説
さえ‐かえ・る〔‐かへる〕【×冴え返る】

[動ラ五(四)]
1 光や音などが非常にくっきりとあざやかである。「月の―・る夜」
2 春になっていったん緩んだ寒さがまたぶり返す。《季 春》「一本の薄紅梅に―・る/虚子」
3 頭の働きが、非常によくなる。「酔いがさめて頭が―・る」
4 いったん衰えたものが、また盛んになる。
「きのうから寒くなった。…―・るなどという時節でもないに」〈漱石・琴のそら音〉
「どうかした工合で、その話が―・り」〈万太郎・続末枯〉



http://hyogen.info/word/8483447
日本語表現インフォ > 言葉の意味と例文検索 > 「さ」から始まる言葉の意味と例文

冴え返る【さえかえる】とは
1.色や光、音などがハッキリと澄み切って非常に鮮やかである。
2.意識がはっきりする。頭の回転がとても速くなる。
3.衰えかけたものが再び、盛んになる。
4.春を迎えてから、寒さがぶり返す。

冴え返る【さえかえる】の例文(使い方)
白いほどに冴え返った太陽光(日差し・太陽光の表現・描写・類語)
海の色が遠くまで青く冴え返る(青色(青い)の表現・描写・類語)
アルトの声は冴え返って少々きつい(心地いい声・澄んだ声の表現・描写・類語)
レモンはガチャガチャした諧調の色彩をひっそりと紡錘形の体の中に吸収してしまって、カーンと冴え返っていた(レモンの味、おいしさを伝える表現・描写)
体が引き締まって、一瞬酔いからさめた感じになった。それほど冴え返った味だった。(ワインの味、おいしさを伝える表現・描写)
初冬の冷く粒立った空気が、爽かな陽光を含んで冴え返っていた(初冬・冬の始まりの表現・描写・類語)
心が水をかけたように冴え返る(悲しみの表現)


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