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どう生きてきたか

2020-03-09 | 哲学日本語
日本哲学37  
君たちはどう生きるか。哲学の、一つの始まり。12歳であったか、13歳になったころか、その書名を手にして、何をかたるのかと読んだ、哲学の問いである。その出会いに、日本哲学があった。この書が図書館にあったころの思い出はつきない。そして、人間学に向かう一方で、文学に沈潜した。学校では学び得ないものと、市民講座に出かけた。哲学講座の年配者にまじった。それから哲学についての興味は、10代では、人間からニーチェまで行きつく。また、そこには日本仏教、とくにハイティーンになると真宗と禅宗と逢着するし、明治期の文豪に、夏目漱石との出会いは文章の影響を受けた中学生の時期、同様に全集に親しんで、芥川龍之介の侏儒、アフォリズムがあった。思春期入り口にあった人間の問いは、三太郎の日記におよぶ。哲学は文章の世界、文学は思索の世界。さらには、なぜか、武者小路実篤の人間賛美が記憶にある。白樺派というのでもないが、真理先生の文章は、一老人は語るに 連なる。

こうした濫読もようには、人間の感動、魂の現れ、情緒の流れが大きい。数学者の春宵十話にふれることなどを、春日十話にして、結構、老人の読み物を好んでいたと思い出す。老の心境がやっとわかるか、わからないか、いまの心境では。


君たちはどう生きるか (岩波文庫)
吉野 源三郎 (著)
目次
1 へんな経験
2 勇ましき友
3 ニュートンの林檎と粉ミルク
4 貧しき友
5 ナポレオンと四人の少年
6 雪の日の出来事
7 石段の思い出
8 凱旋
9 水仙の芽とガンダーラの仏像
10 春の朝

内容(「BOOK」データベースより)
著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載。

登録情報
文庫: 339ページ
出版社: 岩波書店 (1982/11/16)
言語: 日本語

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