125 カ変とサ変は将来どうなる
この問いにあるのは国語動詞の活用についての変遷を意味するのだろう。ただ、類推によってこのように問いかけるなら、言語現象はそう推論通りにはならない。すなわち、活用の種類分けを古典語の文法で9種類としたものを現代語の種類分けで5種類とする経過に、2段活用の1段化と、また、な変活用と、ら変活用のそれぞれを置いて、現代語に、か変活用と、サ変活用とが、動詞の活用の種類において整理統合を、歴史的経緯に受けるというわけである。議論の基本にあるものは規範性が働いて語における何らかの必然性を言うものではない。したがって、か変、さ変、ともに不変であるということである。次のように、類推を載せるものがあるが、語形に類似した活用は誤解を招きかねない。
未然 し(ない)
連用 し(た)
終止 *しる
連体 *しる(時)
仮定 *しれ(ば)
命令 しろ
未然 *き(ない)
連用 き(た)
終止 *きる
連体 *きる(時)
仮定 *きれ(ば)
命令 *きい
この問いにあるのは国語動詞の活用についての変遷を意味するのだろう。ただ、類推によってこのように問いかけるなら、言語現象はそう推論通りにはならない。すなわち、活用の種類分けを古典語の文法で9種類としたものを現代語の種類分けで5種類とする経過に、2段活用の1段化と、また、な変活用と、ら変活用のそれぞれを置いて、現代語に、か変活用と、サ変活用とが、動詞の活用の種類において整理統合を、歴史的経緯に受けるというわけである。議論の基本にあるものは規範性が働いて語における何らかの必然性を言うものではない。したがって、か変、さ変、ともに不変であるということである。次のように、類推を載せるものがあるが、語形に類似した活用は誤解を招きかねない。
未然 し(ない)
連用 し(た)
終止 *しる
連体 *しる(時)
仮定 *しれ(ば)
命令 しろ
未然 *き(ない)
連用 き(た)
終止 *きる
連体 *きる(時)
仮定 *きれ(ば)
命令 *きい