二重主語は問題となったのだろう。検索すると、ヒットした。
しかし、二重判断というのは、ふたえ瞼のことで検索語となってしまう。
この語を知るには文法という検索語を付け足すと、二重否定が出る、また検索すると、さきの主語のものがヒットした。
二重主語は構文の一つであるかのように議論している。
日本語教育で、wa...ga構文とする文型があった。この教育用基本文型とする主題主語での議論は二重主語となるものではないのだが、それを形式の便宜に多くは取り扱うようになっていて、巷間での議論ともなる。
もとはと言えば三上学説の、象は鼻が長いという用例から、主語という用語の廃止を唱えるものであった。
その元をたどるが、しかし、三上文法では用語に、その著作の括りでは二重主格としている。
二重主格という用語で章を書く。三上章、文法小論集、著者最後の単行本で、目次の後に拙著目録として書名7冊を挙げる。
＞三上章が生誕120年！ 不朽の名著『象は鼻が長い ―日本文法入門』を特別仕様で重版、1903年1月26日生まれ
手元には奥書によると第1版を出すとある。渡米帰国後、著者が67歳である。
なお、二重主格構文のタイトルで検索した。それを論じる文献がある。
第2回日本語文法談話会（1988年12月4日，於国立国語研究所）における
口頭発表「日本語の二重主格構文について一大主語は強調主題なのか一」
これを、次のタイトルとする。日本語の大主語と主題＊ 杉本武
国立情報学研究所 https://kyutech.repo.nii.ac.jp › ...
杉本武 著 · 被引用数: 3 — (la) のような文 (杉本 (1986) の 「真性二重主格構文」) の最初のガ格 ... 口頭発表「日本語の二重主格構文について一大主語は強調主題なのかー」 をもとにし.
日本語二重主格文 : 意味役割理論からの提案 - CiNii Research
国立情報学研究所
https://cir.nii.ac.jp › crid
加賀信広 著 · 2003 · 被引用数: 1 — 日本語二重主格文 : 意味役割理論からの提案 ... 書誌事項. タイトル別名. ニホンゴ 2ジュウ シュカクブン イミ ヤクワリ リロン カラ ノ テイアン ...
主格と主語をどうとらえているか。三上学説は次のように言う。文法小論集から見てみよう。
引用は下記による。
https://rooftop1976.com/news/2023/01/05130000.php
出版社の紹介ページ
＞著者プロフィール
三上 章（みかみ あきら）1903年 - 1971年
広島県高田郡上甲立村（現安芸高田市）に生まれる。東京大学工学部建築科卒業。大阪府立八尾高等女学校（現山本高等学校）講師、武庫川女子大学講師などを経て、1965年に大谷女子大学教授に就任。1970年、ハーバード大学に招かれて渡米。1960年、「構文の研究」で東洋大学から学位授与。著書に『象は鼻が長い ―日本文法入門』、『文法教育の革新』、『日本語の構文』、『日本語の論理 ―ハとガ』、『文法小論集』、『現代語法序説 ―シンタクスの試み』、『現代語法新説』『続・現代語法序説 ―主語廃止論』、『構文の研究』など。
＞ハーバード大学から帰国後にまとめた、変形文法との交流を示す晩年の論集。生前の最期の単行本。
目次 文法と文法教育／変説のおわび／文型／Topic-Comment／Subjective／敬語法内外／主格と対格／ほか
文法小論集
三上章［著］
定価2,200円（2,000円＋税）
ISBN978-4-87424-186-8 C3081
発売日1970/12/20
