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日本語論73 文章は文による

2018-08-09 | 現代日本語百科


 日本語文法は、はじめに、品詞と文章において分析を行っていた。その後に品詞と構文に分野を分けて議論するようになった。それには教育文法の影響が大きい。現代語文法はシンタクスのとらえ方を進めようとして、形態と統語の分野に基礎をおいている。構文論を統語論に置き、その議論は、現代語の視点で日本語文法を見ようとするものである。

 そこで、これまでの構文の議論を見ると、シンタックスに表記の揺らぎを見るものの、構文論、文論などと辞書に解説する。語を求めると、その標出する項目には、それぞれの用語で循環する。

そして、文論の議論をしたのは、その書名の通り、宮地裕(1979)『新版文論』である。その「文論」は表現を含めた議論を通して、文、構文、シンタクスに敷衍する。または、構文論が文章表現と相俟ってその内容を話し手の意図する「モダリイティ」として行う議論があり、陳述論を解決する内部構造の統一叙述をとらえようとした「国語構文論」が行われた。

文と文章とを述べる文章論は、現在、学校文法文章論から日本語教育文法の文章の議論に展開している。なお、検索では、文論の名を見ることは一つをのぞいてほかにはない。


文章は文による複合体

 日本語文章が文の複合体であることをまず分析し、その文をとらえて文章論文法に記述する。日本語文章に句読をほどこすことは国語の伝統文法によることであるが、散文の文章において、区切り符合の句点で文章を示したものであったが、ここでは文の単位に従う。

 句読法は文の終止と語句の休止をあらわしたので、書き手による句読点は句点において文章を文の単位にする表現である。形態文法から統語文法へシフトすると、その文が語による文字列の連鎖となって見える。

 句読点はその名の示す通り読みを示して句を作ることであったのであるが、国文法では文規定することが句点によって行われる。いま、日本語文章にそれを検証する。

(日本語助辞「は」の用法記述)


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