むかし、文化という語を調べて、文化の行動とでもいうべきものを連想した。個人のもの、大衆のもの、そしてリーダーのものである。時代が上がって、さかのぼれば語源を、文治教化に求めることができる、その文が言葉であり、化が儒教の教えであるとした。下がって近代国家の黎明に、文明化、文明開化の造語由来を知ると、それが文かと、文明の概念として形成されていくのがわかった。そして現代に近く、カルチャーによる生涯教育である、カルチャーセンタの流行である。そのカルチャーにはメインとサブのカルチャーが説明されて、サブカルチャーなる反文明への動向が、日本では、おたく文化と捉えられて、クール文化を売り出す、コミック、アニメ、コスプレというふうに様相を帯びる。
文化とは何か。
https://dic.yahoo.co.jp/search/?p=%E6%96%87%E5%8C%96&stype=full&aq=-1&oq=&ei=UTF-8
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文化
1 人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の文化」「東西の文化の交流」 ...
デジタル大辞泉
文化
① 〔culture〕 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の ...
大辞林 第三版
文化
年号(1804.2.11~1818.4.22)。享和の後、文政の前。光格・仁孝天皇の代。
大辞林 第三版
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文化
culture 文化の高い[低い]国|a nation with a high [low] cultural level/a nation with 「an advanced [a primitive] culture 日本文化の伝統|Ja ...
プログレッシブ和英中辞典(第3版)
異文化
異文化の|intercultural; cross-cultural 異文化コミュニケーション|inter-cultural communication
プログレッシブ和英中辞典(第3版)
弥生文化
Yayoi culture
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文化
日本語の〈文化〉という語は〈世の中が開けて生活水準が高まっている状態〉や〈人類の理想を実現していく精神の活動〉を意味する場合と,〈弥生文化〉というように〈生活様式〉を総称する場合とがある。社会科学の諸分野では第2の意味で〈文化〉という概念を ...
世界大百科事典 第2版
文化
漢語としての「文化」は「文治教化」(刑罰や威力を用いないで導き教える)という意味で古くから使われ、文化・文政(ぶんせい)という年号にも使われた。しかし、今日広く使われている「文化」は、ラテン語cultura(耕作・育成を意味する)に由来する ...
日本大百科全書(ニッポニカ)
文化
人間の知的洗練や精神的進歩とその成果,特に芸術や文学の産物を意味する場合もあるが,今日ではより広く,ある社会の成員が共有している行動様式や物質的側面を含めた生活様式をさすことが多い。このように定義される文化は,言語,思想,信仰,慣習,タブー ...
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
デジタル大辞泉の解説
ぶん‐か〔‐クワ〕【文化】
1 人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の文化」「東西の文化の交流」
2 1のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。
3 世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。「文化住宅」
[用法]文化・文明――「文化」は民族や社会の風習・伝統・思考方法・価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていくものを意味する。◇「文明」は人間の知恵が進み、技術が進歩して、生活が便利に快適になる面に重点がある。◇「文化」と「文明」の使い分けは、「文化」が各時代にわたって広範囲で、精神的所産を重視しているのに対し、「文明」は時代・地域とも限定され、経済・技術の進歩に重きを置くというのが一応の目安である。「中国文化」というと古代から現代までだが、「黄河文明」というと古代に黄河流域に発達した文化に限られる。「西洋文化」は古代から現代にいたるヨーロッパ文化をいうが、「西洋文明」は特に西洋近代の機械文明に限っていうことがある。◇「文化」のほうが広く使われ、「文化住宅」「文化生活」「文化包丁」などでは便利・新式の意となる。
大辞林 第三版の解説
ぶんか【文化】
① 〔culture〕 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており、その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。
② 学問・芸術・宗教・道徳など、主として精神的活動から生み出されたもの。
③ 世の中が開け進み、生活が快適で便利になること。文明開化。
④ 他の語の上に付いて、ハイカラ・便利・新式などの意を表す。 「 -鍋」 〔「文徳によって教化する」の意で「文選」にある。当初、「文明」と共に英語 civilization の訳語。中村正直訳「西国立志編」(1871年)にある。明治30年代後半英語 culture やドイツ語 Kultur の訳語へ転じた。現在の意では西周にしあまね「百学連環」(1870~71年)が早い例〕
世界大百科事典 第2版の解説
ぶんか【文化 culture】
日本語の〈文化〉という語は〈世の中が開けて生活水準が高まっている状態〉や〈人類の理想を実現していく精神の活動〉を意味する場合と,〈弥生文化〉というように〈生活様式〉を総称する場合とがある。社会科学の諸分野では第2の意味で〈文化〉という概念を使用するのが普通であるが,この意味における〈文化〉についても定義は多様であり,時代的な変化も見られる。
【文化人類学からみた〈文化〉】
文化人類学における文化の定義の中で最も古典的なものは,E.B.タイラーが《原始文化》(1871)の冒頭で示した定義である。
文化 ぶんかculture
翻訳|culture
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
文化
ぶんか
culture
>
人間の知的洗練や精神的進歩とその成果,特に芸術や文学の産物を意味する場合もあるが,今日ではより広く,ある社会の成員が共有している行動様式や物質的側面を含めた生活様式をさすことが多い。このように定義される文化は,言語,思想,信仰,慣習,タブー,掟,制度,道具,技術,芸術作品,儀礼,儀式などから構成される。これは E.タイラーの「文化または文明とは,知識,信仰,芸術,道徳,法律,慣習など,人間が社会の成員として獲得したあらゆる能力や習慣の複合的総体」という古典的定義に由来する。この見方によれば,人類文化全体は個性的なまとまりをもった多数の個別の文化単位で構成され,個々の文化単位はある程度他の文化単位と重なり合っている。
それぞれの文化単位の間における違いは,物理的な居住環境や資源,言語,儀礼,習慣,道具の製造と使用などのさまざまな活動分野における固有の発展可能性の範囲,さらに社会の発展の度合いに起因する。個人の行動,価値観,理想,あるいは信仰は,その人が所属している文化に大幅に影響され,個人が複数の異なる文化のなかで暮したり,旅行したりすることもありうる。また,これらの個別文化のなかには地域や階層,少数民族集団などの下位文化 (サブカルチャー ) が含まれていたり,また主流の既成文化を否定する対抗文化 (カウンターカルチャー) が存在する場合もある。さらに今日では文化の主体をより小単位にして,企業文化や学校文化というとらえ方も広くみられる。
タイラーの定義はこのような個別文化の実態を体系的に考察するには広すぎることから,分析的に文化を再定義するさまざまな試みが行われてきた。行動様式の規則性の根底にある価値体系 (C.クラックホーン) に焦点を当てたり,文化を人間の行為に意味づけする象徴の体系 (C.ギアツ) あるいは観念の体系 (R.キーシング) ととらえようとしたり,さらに構造言語学や記号論の基本的概念を適用して,コードに基づいて記号の交換を行うコミュニケーションの体系 (E.リーチ) ととらえる見方もある。他方,文化を人間の自然環境に対する適応の体系と考え,技術,経済活動,生産組織を中心にして諸文化を考察する文化的唯物論 (M.ハリス) や文化生態学 (J.スチュワード) ,新進化主義 (L.A.ホワイト,E.サービス) の立場もある。
比較文化において,異文化を自分の文化の枠によって解釈したり評価することを自民族中心主義 (エスノセントリズム ) といい,一方,文化相対主義は自分の文化と異なる文化の理解と正しい認識に由来する比較研究方法である。文化の発達は,人間の学習能力や子孫へ知識を伝達する能力に立脚している。文化の内部や文化の間での変化は,生態学的および環境的な変化に伴って生じる。つまり,同じような文化の発達段階にある社会の間における文化的な特徴の伝播,文化変容,比較的個性的な人々による外国文化の修得,あるいは長い間における文化の要素の進化によって変化が起るのである。文化は,構成要素のパターン (文化の特徴,領域,類型) や組織の構造と機能 (社会組織,経済システム,教育,宗教と信仰,慣習と法律) の観点からとらえられる場合もある。また,近代的な都市文化と比較した非都市的文化や,近代的な産業社会と異なる農民社会ないし部族社会に,さらに分類する場合もある。
文化とは何か。
https://dic.yahoo.co.jp/search/?p=%E6%96%87%E5%8C%96&stype=full&aq=-1&oq=&ei=UTF-8
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文化
1 人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の文化」「東西の文化の交流」 ...
デジタル大辞泉
文化
① 〔culture〕 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の ...
大辞林 第三版
文化
年号(1804.2.11~1818.4.22)。享和の後、文政の前。光格・仁孝天皇の代。
大辞林 第三版
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文化
culture 文化の高い[低い]国|a nation with a high [low] cultural level/a nation with 「an advanced [a primitive] culture 日本文化の伝統|Ja ...
プログレッシブ和英中辞典(第3版)
異文化
異文化の|intercultural; cross-cultural 異文化コミュニケーション|inter-cultural communication
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弥生文化
Yayoi culture
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文化
日本語の〈文化〉という語は〈世の中が開けて生活水準が高まっている状態〉や〈人類の理想を実現していく精神の活動〉を意味する場合と,〈弥生文化〉というように〈生活様式〉を総称する場合とがある。社会科学の諸分野では第2の意味で〈文化〉という概念を ...
世界大百科事典 第2版
文化
漢語としての「文化」は「文治教化」(刑罰や威力を用いないで導き教える)という意味で古くから使われ、文化・文政(ぶんせい)という年号にも使われた。しかし、今日広く使われている「文化」は、ラテン語cultura(耕作・育成を意味する)に由来する ...
日本大百科全書(ニッポニカ)
文化
人間の知的洗練や精神的進歩とその成果,特に芸術や文学の産物を意味する場合もあるが,今日ではより広く,ある社会の成員が共有している行動様式や物質的側面を含めた生活様式をさすことが多い。このように定義される文化は,言語,思想,信仰,慣習,タブー ...
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
デジタル大辞泉の解説
ぶん‐か〔‐クワ〕【文化】
1 人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。カルチュア。「日本の文化」「東西の文化の交流」
2 1のうち、特に、哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。物質的所産は文明とよび、文化と区別される。
3 世の中が開けて生活内容が高まること。文明開化。多く他の語の上に付いて、便利・モダン・新式などの意を表す。「文化住宅」
[用法]文化・文明――「文化」は民族や社会の風習・伝統・思考方法・価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていくものを意味する。◇「文明」は人間の知恵が進み、技術が進歩して、生活が便利に快適になる面に重点がある。◇「文化」と「文明」の使い分けは、「文化」が各時代にわたって広範囲で、精神的所産を重視しているのに対し、「文明」は時代・地域とも限定され、経済・技術の進歩に重きを置くというのが一応の目安である。「中国文化」というと古代から現代までだが、「黄河文明」というと古代に黄河流域に発達した文化に限られる。「西洋文化」は古代から現代にいたるヨーロッパ文化をいうが、「西洋文明」は特に西洋近代の機械文明に限っていうことがある。◇「文化」のほうが広く使われ、「文化住宅」「文化生活」「文化包丁」などでは便利・新式の意となる。
大辞林 第三版の解説
ぶんか【文化】
① 〔culture〕 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており、その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。
② 学問・芸術・宗教・道徳など、主として精神的活動から生み出されたもの。
③ 世の中が開け進み、生活が快適で便利になること。文明開化。
④ 他の語の上に付いて、ハイカラ・便利・新式などの意を表す。 「 -鍋」 〔「文徳によって教化する」の意で「文選」にある。当初、「文明」と共に英語 civilization の訳語。中村正直訳「西国立志編」(1871年)にある。明治30年代後半英語 culture やドイツ語 Kultur の訳語へ転じた。現在の意では西周にしあまね「百学連環」(1870~71年)が早い例〕
世界大百科事典 第2版の解説
ぶんか【文化 culture】
日本語の〈文化〉という語は〈世の中が開けて生活水準が高まっている状態〉や〈人類の理想を実現していく精神の活動〉を意味する場合と,〈弥生文化〉というように〈生活様式〉を総称する場合とがある。社会科学の諸分野では第2の意味で〈文化〉という概念を使用するのが普通であるが,この意味における〈文化〉についても定義は多様であり,時代的な変化も見られる。
【文化人類学からみた〈文化〉】
文化人類学における文化の定義の中で最も古典的なものは,E.B.タイラーが《原始文化》(1871)の冒頭で示した定義である。
文化 ぶんかculture
翻訳|culture
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
文化
ぶんか
culture
>
人間の知的洗練や精神的進歩とその成果,特に芸術や文学の産物を意味する場合もあるが,今日ではより広く,ある社会の成員が共有している行動様式や物質的側面を含めた生活様式をさすことが多い。このように定義される文化は,言語,思想,信仰,慣習,タブー,掟,制度,道具,技術,芸術作品,儀礼,儀式などから構成される。これは E.タイラーの「文化または文明とは,知識,信仰,芸術,道徳,法律,慣習など,人間が社会の成員として獲得したあらゆる能力や習慣の複合的総体」という古典的定義に由来する。この見方によれば,人類文化全体は個性的なまとまりをもった多数の個別の文化単位で構成され,個々の文化単位はある程度他の文化単位と重なり合っている。
それぞれの文化単位の間における違いは,物理的な居住環境や資源,言語,儀礼,習慣,道具の製造と使用などのさまざまな活動分野における固有の発展可能性の範囲,さらに社会の発展の度合いに起因する。個人の行動,価値観,理想,あるいは信仰は,その人が所属している文化に大幅に影響され,個人が複数の異なる文化のなかで暮したり,旅行したりすることもありうる。また,これらの個別文化のなかには地域や階層,少数民族集団などの下位文化 (サブカルチャー ) が含まれていたり,また主流の既成文化を否定する対抗文化 (カウンターカルチャー) が存在する場合もある。さらに今日では文化の主体をより小単位にして,企業文化や学校文化というとらえ方も広くみられる。
タイラーの定義はこのような個別文化の実態を体系的に考察するには広すぎることから,分析的に文化を再定義するさまざまな試みが行われてきた。行動様式の規則性の根底にある価値体系 (C.クラックホーン) に焦点を当てたり,文化を人間の行為に意味づけする象徴の体系 (C.ギアツ) あるいは観念の体系 (R.キーシング) ととらえようとしたり,さらに構造言語学や記号論の基本的概念を適用して,コードに基づいて記号の交換を行うコミュニケーションの体系 (E.リーチ) ととらえる見方もある。他方,文化を人間の自然環境に対する適応の体系と考え,技術,経済活動,生産組織を中心にして諸文化を考察する文化的唯物論 (M.ハリス) や文化生態学 (J.スチュワード) ,新進化主義 (L.A.ホワイト,E.サービス) の立場もある。
比較文化において,異文化を自分の文化の枠によって解釈したり評価することを自民族中心主義 (エスノセントリズム ) といい,一方,文化相対主義は自分の文化と異なる文化の理解と正しい認識に由来する比較研究方法である。文化の発達は,人間の学習能力や子孫へ知識を伝達する能力に立脚している。文化の内部や文化の間での変化は,生態学的および環境的な変化に伴って生じる。つまり,同じような文化の発達段階にある社会の間における文化的な特徴の伝播,文化変容,比較的個性的な人々による外国文化の修得,あるいは長い間における文化の要素の進化によって変化が起るのである。文化は,構成要素のパターン (文化の特徴,領域,類型) や組織の構造と機能 (社会組織,経済システム,教育,宗教と信仰,慣習と法律) の観点からとらえられる場合もある。また,近代的な都市文化と比較した非都市的文化や,近代的な産業社会と異なる農民社会ないし部族社会に,さらに分類する場合もある。