投票締め切りとともにテレビ局は速報を流し始めた。どのチャネルも出口調査予想をもとに奉じている。自民党の若手ホープの当選確実の一報に始まって次々と開票が行われていてまだわからないのに早々と票読みの結果を議席獲得の数字にしている。一つのチャネルがボクシング中継をしていた。オリンピックの金メダル選手がチャンピオン戦の再選をすると言う曰く付きである。どこを見ても同じような報道なので、そのボクシングの闘いを観ていた。ミドルクラスの重いパンチが巧みに打ち出されてはブロックするうちにだんだんとスタミナをなくして打たれ数が多くなるという展開だった。そのチャンピオン戦は王座奪取におわって、真チャンピオンは感激の涙にあげた勝利の手をレフェリ-支えられながらリンクを回った。よほどの思いだったろう、勝利インタビューで泣いたかと言われて、泣いていませんと繰り返した。そうする姿がすがすがしいものであった。チャネルを変えて開票速報を見て、台風の嵐の中、選挙戦の結果は出口予想の通りに進んでいった。希望の党がその議席をとれなくなる経過があらわれて、勢力図に変化のないこと、それ以上にチャンピオンシップのように、強いものが強いと言ったような、与党の勢力の強さが現れた。 . . . 本文を読む
雨が降りしきって台風が近づくと、そのときに、天井のクロスからどっと水が落ちてきた。そのあとのは、ぽたぽたの雨漏り、2階の天井に雨が入り込んだ事件である。3階には断熱材とそのコーティングで数年前に塗りなおして、それからまた、同じように同じところから、2階の天井に雨が入り込んだ。これは大変、まだ台風が来ていないのに、このままだとクロスに水が溜まってくる、とばかり落ちる、漏れ来る雨受けのバケツだの洗面器だのを並べて、受けてみて、本があるし、棚に置いたものを緊急避難して、さてそれからは、雨がきつくなると、そのぽたぽたと激しくなるようすに、雨漏りの場所を突き止めなければならない、応急処置でもしないと前回同様のことになる、施工業者に連絡してみて、休日であるゆえ、天候の回復を待つようなことを言われて万事は窮すとなるべく、意を決した。結果は、受け皿となるポリバケツに洗面洋のポリ桶に、たまる雨をしのいで一晩を過ごすことになった。と書けば、騒動の、意を決したことが何かと、それは3階の屋根に上がって点検したことである。風にあおられると吹き飛ばされる、その危険な高さであがるのは2度目のこと、台風がまだのことなので、風も吹いてはいない、足場の悪いところを這い上って、見てみたが、これまたわからない。結果として事故にならなくてよかったという顛末で、ボケ老人の決断には期日前投票を済ませていたすこしの勇気であった。 . . . 本文を読む