そこに、こう書いてある。この言い回しが広まったか。>中国へ逆輸入された日本製の熟語も数知れない。正式国名である「中華人民共和国」の「人民」も[共和]も古典のなかにあったことばに日本人が新しい意味を与えた言葉なのだ。16ページ 日本語漢字辞典を作った人の著書にある。2007年に完成したとあるから、ただし11年の、歳月を費やしたそうであるから、1990年代の後半からの物言いであったかもしれない。漢和辞典が現代日本の日常生活で使えないことにこの辞典の発想があるようであるが、それは辞典の編集目的によるところで、国語辞典である限り、日本語辞典になり得ないことも同様であるから、そもそも漢和辞典をどうとらえてきたかにもよる。その試みは、1994年に出版された、新漢語辞典にも見えたことである。さらにこれを日本語でとらえるとなると、出版社は長く国語辞典として推奨した中型の広辞苑でさえ、日本語と宣伝を入れ出したのであるから、その国語と日本語の乖離は避けられないとことと言うのはよしとして、日本語漢字辞書をその目的において見出すことはできる。さて先の著述を読み進めると、もっと困ったことになる。 . . . 本文を読む