goo blog サービス終了のお知らせ 

現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

事実だった

2014-03-18 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科  954 耳を疑う衝撃の事実だった を例題にしている。コラムの解説は、耳を疑う衝撃の事実 または、耳を疑うほどの衝撃の事実だった とすればよいと言っている。事実だった という表現に、起こったことを知っているか、知らないかを、説明しようとする。つまり、耳を疑うのだから、まだ事実を知らないことであると言う。この説明もよく分からない。この事実だった というのを、完了また過去というふうに捉える場合と、確認する、発見すると言う話者のとらえ方を表現して時間だけではない用法もあるので、ここも、その驚きを表現すると考えてみてもよい。しかし、それも時間的なことで言えば、それ聞いて、衝撃の事実であるということを確かめるように言っているわけだから、例題のままでよい。疑うほどのほどの衝撃の事実 というふうに言ってしまうと、明らかに表現内容が異なってくるので、それはそれで成り立つとしても、言いかえにはならないだあろう。 . . . 本文を読む

厚着に気を付けよう

2014-03-17 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 953 暑いので厚着に気を付けよう を例題にしている。このまま通用するので、おかしい表現ではない。コラムの解説では、厚着をすることが、それ自体では、望ましいことか、そうでないことか、分からないので、厚着に気を付けようとは言えないというようなことを説明している。どう言えばよいかと、厚着をしないように気を付ける とすれば、この表現はよくなるそうだが、それはより注意を明確にしようとしたことになるだけで、その内容には変わりがない。これで、厚着をそれだけでおかしい表現だとする理由が成り立たない。また、読書に気を付けよう という例文を挙げるが、暗いので読書に気を付けよう と言うことはいくらでもある。 . . . 本文を読む

信頼を預けている

2014-03-12 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 951 全幅の信頼を預けている を例題にしている。信頼を預ける というのが誤用だとする。預ける の意味説明で、他人の世話に任せることだとコラムは捉えているが、命を預ける については、自分の命を相手に左右させるほど信頼するということだとする。ところがこれが、信頼を預ける となると、相手の自由にさせることだというふうに、意味の内容が飛躍する。相手に任せていることがらが、こと、信頼にかかわるというのだから、信頼を預けているというのは、なかなか文脈にはないかもしれない。やはり、この例題にも場面、文脈情報が望まれる。次のようなケースで相談があったりするので、見てみる。彼女に財布を預ける男の心理 付き合っている彼氏から、財布を預けられる。はた目から見たら、信頼されている証なのかなとも思えますが、預けられた側は、どうしたらいいのか、悩んでいる方もいるようです。 . . . 本文を読む

お取り寄せされる

2014-03-11 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 950 たくさんの方からお取り寄せされている を例題にしている。コラムの解説は、お取り寄せする という複合用法を動詞の語としている点から説明する。謙譲語だから、この語法は客に対して使えないというようである。尊敬語を使えば、お取り寄せになっている とすればよいし、受け身の形にするなら、たくさんの方に取り寄せられている と言うべきだとする。この説明は、謙譲、尊敬の語法で解説する。しかし、その分析には、もう少し考えるところがありそうである。本来、売り手側からすると、この表現は、たくさんの方から取り寄せられている という受け身を使うところなので、その 取り寄せる という動詞について、名詞である、取り寄せ を使うと、相手の行為として美化語にすると、お取り寄せ となり、そのやり取りは明確になる。そして、それを商品からすると受身形になるように表現しようとして、する される を用いたのであろう。  . . . 本文を読む

発災

2014-03-10 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 949 発災 を例題にしている。発令、発火は、それを伝える意味があるとするコラムの解説だ。発災 にはそれがないという。災害発生 について、それがひとところで発生するもので、いわば災害の伝達はないということのようだが、さすがに災害の伝達はあってほしくはないと思うものの、発災 という用語が意味する内容は深刻であるから、この用法にあるないにかかわらず、災害をどうとらえるかが認識の問題として問われる。災害が発生し、その災害がもとで、2次災害、3次災害ということが起こるのをどう見るか。阪神淡路大震災から東北大震災まで、それまでのあいだにも数多くの災害を想起して、発災状況がある。 . . . 本文を読む

啓蟄

2014-03-06 | 日本語新百科
24節気のこの日、格別の思いがある。けいちつ、春の兆候である。次は再録である。節気を季の字で書いている。中には、節気としているので24節気と書くべきであった。格別の思いというのは、啓の文字にあった。ただそれだけであったのであるが、ふと調べていくうちに、おどろくなかれ、中国では、驚蟄であったのである。文字づかいをどう思うかである。また、この日について虫が這い出てくるとする季節感は楽しい。立春を過ぎてこの日を待ちわびるような思いだ。定気法では太陽黄経が345度のときで3月6日ごろ、というのだから、この測定で太陽の運行を見る限りは、変わらない日となる。つまり、命名と実体の様相は一致すると考えてよいのだろう。啓蟄の期間の七十二候の文言はこれもまた楽しい。 初候 蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく):冬蘢りの虫が出て来る(日本) 桃始華(もも はじめて はなさく):桃の花が咲き始める(中国) 次候 桃始笑(もも はじめて わらう):桃の花が咲き始める(日本) 倉庚鳴(そうこう なく):山里で鶯が鳴き始める(中国) 末候 菜虫化蝶(なむし ちょうと けす):青虫が羽化して紋白蝶になる(日本) 鷹化為鳩(たか けして はとと なる):鷹が郭公に姿を変える(中国) . . . 本文を読む

これからの提案

2014-03-06 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 948 これからの提案を認めてくれるのなら を例題にしている。コラムの解説は、みとめてくれるのなら について、~のなら を使うのは、この例題で不適切だと解説する。みとめてくれる みとめてくれること この言い分けを説明しようとしているのだが、これからの提案を認めてくれるなら これからの提案を認めてくれるのなら このふたつの違いをとらえて、これから提案するのであって、提案をしていたかどうかで、意味が異なって使われる表現だとする。つまり、認めてくれるのなら という言い回しには、提案がなされてのこととであって、そのときに、これからの提案 と表現があわないというようだ。よくわからないのは、文脈によって提案の事実関係があきらかになるため、この表現の適不適は、このコラムの説明では言い切れないことである。 . . . 本文を読む

メダルを屈辱することになる

2014-03-05 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 947 メダルを屈辱する を例題にしている。コラムの解説は、屈辱 の語義が合わないと言い、メダルを侮辱する と言えば良いとする説明のようである。屈辱には、屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること、と辞書にある。辱められて、また面目を失うことでもある。一方で、侮辱は、相手を軽んじて、辱めることとある。金メダルの栄誉に輝く自らが金メダルを見下すことは決してありえないことだろうから、この言いかえは選手の心情に照らして全く当たらないことだ。ここに現われた現象はメダルを権威あるものとし、それを尊重する思いであるから、金メダルをかむという行為の品性に言及するものとなろう。噛むこと自体が何を表すかはさておき、やはり表彰されたその姿がメダルをかじったままの映像として、静止画などはとくに印象付けられて、おかしいことをするものだと思わざるを得ない。表現は日本語として、メダルを屈辱させているわけでもないから、メダル自身が辱めをうけているそのことを、そのメダルにおいてとらえていると解釈できる。メダルを屈辱すること、という見方である。 . . . 本文を読む

疲労を回復する

2014-03-04 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 946 疲労回復 を例題にしている。コラムの解説は、元気回復を言う。四字熟語の構成で、疲労から回復 とは、ならないと説明する。元気を回復する というふうに語構成をとらえる。確かにこの語の使い方には、疲労回復 と聞いただけでは、疲労をまた感じる、というようなことであろう。原状回復 、現状回復、惨状回復と並べてみて、意味内容からすぐにも、現状回復 現状に回復した というのを考える。元に戻したという情報が、回復という語にはあるから、現状をどうとらえるかということだろう。日本語の理解に、この四字を見てそこに文法関係を読み取ると、疲労から回復 疲労を回復 とわかるので、この例題がおかしいということはない。元気回復とその表現を比べれば、疲労回復にその現状から回復へ向かう方向にあり、まず疲労を捉えようとするので、さまざま疲労の原因に向かう言い方であるが、元気回復はその後の現状で、元気に注意が向けられているので、元気になるという結果のことだけに情報が向かっている。 . . . 本文を読む

ずっと、そうしている

2014-03-03 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 945 あなたのことをずっと思い出していた を例題にしている。コラムの解説は、ずっと 思い出す このふたつの表現が適さないと説明する。時間のとらえ方で、長い時間の継続と、思い出す瞬時を指しているようである。思い出す行為を一回性で言えば、それは思い出すそのときのことであろうが、思い出して、そのまままに、その状態にいることもある。あるいは繰り返し思い出すことで、ずっと思い出しているのである、そういうことがこの表現の意味内容にある。とくに、ずっとそうしているわけである。 . . . 本文を読む