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現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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語義素と意義素と

2014-10-01 | 語と語彙
語彙素と連想して形態素なら文法と語彙の関係を見ることになるが、語義素となるとどうか、また意義素なるものがあって、質問あでるようなことだ。意義素 sememeとは何か。語の意義を構成する要素に、その単位において、音素 phoneme や、形態素  morpheme に準じて、意義素 sememe が立てられた、というように説明が加えられるようであるが、横並びの並ぶようなものでもなかろう。意味素の言いかえもあり、意義素というのを、語の意味を扱う言語学の一分野、個々の語には一回ごとの具体的な用法の制約を離れても一定の基本的意味がある、とする立場があるようである。意味成分のことでもある。  >sememe 語の意味を構成する[[抽象的]]基本単位で,音素(phoneme),形態素(morpheme)との類推から考え出されたもの。意義素ともいう。アメリカの後期ブルームフィールド派の研究者やフランスの構造主義[[言語学]]者グレマス(Greimas,A.J.)などが,それぞれにこの概念を提唱した。たとえば,boyとgirlは「子ども」という共通の要素をもち,「性」の軸で対立している。ここから語の示差的特徴要素として,幼少性や性に関する意味素を措定することができる。 . . . 本文を読む

語彙素

2014-09-30 | 語と語彙
語彙のとらえ方で、語彙素という単位がある。語彙を集合とし、その要素である一つ一つを、語彙項目とするとらえ方ではなくて、語彙素をを設定する。Lexeme の訳語である。lexicon について、1(特にギリシャ語・ヘブライ語・アラビア語などの)辞書. 2(特定の言語・作家・作品・分野などの)語彙(ごい); 語彙集. 3【言語学】 語彙目録. と、辞書に説明する。この語は語源に、ギリシャ語、語彙(集)の意、である。この語彙素はフリー百科事典が、  >形態素はレンマ(Lemma、基本形:上の例でいえばそれぞれchild、go、big)で代表され、ある言語における語彙素の総体がレクシコン(Lexicon、語彙目録)である。レクシコンとレンマは一般的概念であるが、具体的なものとしては辞書と見出し語とに相当する。  と解説する。それによると形態素になぞらえる、文法の形態素としての単位、語彙の語彙素の単位として、対照するようなことである。 . . . 本文を読む

語の意味

2014-09-28 | 語と語彙
語の意味について  語は意味を持つ。語に意味がある、と思っている。語が意味を持ち、その一つ一つは説明として、それは辞書に書いてあるというのと同じだ。しかし、語に意味があるというのは、どういうことだろうか。語を用いるときに意味があって、語そのものには意味がないととらえてみるとどうだろう。語義としてのとらえ方と、語意すなわち語の意味としてのとらえ方に違いがあるのである。そもそも意味となにか。語について意味があるとすることを説明しようとすると、それは語の用法を説明することであると気づく。語の意味は用いられた言葉と言葉のあいだで語としての意味を表す。語の内容とし意味だと思っているものは、その語を用いた場面また文脈で現われたその語について表された意味内容である。だから、もともと意味があると思っていても、それは語のいわば基本的な語義であって用いられた場面では語はもと雄生き生きとふるまっている。秋晴れを見て感じて、日差しの高いさわやかな秋晴れだ、すみずみまですきとおったような秋晴れの空だ、ひんやりした風にすすきが靡く秋晴れだ、・・・いろいろな秋晴れの空が言葉の表現とともに現れる。 . . . 本文を読む

語彙の論 9

2014-09-13 | 語と語彙
語彙につて 語彙を考える、語を集める、語をまとめる、その方法に、言語学習の語の選定、総索引を作る文学作品の語、その古典文学の作品を対照する語彙表、字書に搭載された日本語、国語辞書の単語の収載語数、シソーラス、そして意義分類を見てくると語彙として言語をとらえることは現象、事象を言語で表す新羅万象を対象としていることがわかる。したがって、それを総体として扱うことと、その一方で、テーマをもってまとまりを見ることが行われる。親族語彙、色彩語彙、温度形容詞語彙、病の語彙などである。それは日本語でまとまると、ほかの言語との対照が行うことで、興味のある事実がわかる。これはテーマごとに個別に議論が行われることになる。ふつうに、漢字で魚偏の付く語の読みは何だろうという具合に、語の探求に及ぶ。 . . . 本文を読む

語彙の論 8

2014-09-12 | 語と語彙
語彙について 語義の分類、語意の意味分類と、語彙について言語資料を総体としてみた分類の一つ、意味分類を日本語の古代事象に始まり、現代での意味分類はどのように行われているか。語彙の分類表を見る。分類語彙表が刊行されて、それは現在絶版となっているが、あらたに、分類語彙表-増補改訂版-、がある。さらに、分類語彙表-増補改訂版データベース、 として公開されている。さて、その分類は、番号のもとに、まず、類、そして部門にわかれている。その類は、1 名詞の仲間-体の類  2 動詞の仲間-用の類  3 形容詞・形容動詞・副詞等の仲間-相の類  4 その他の仲間(接続詞・感動詞など) この4類をもとに、部門、中項目、分類項目となっている。部門には、抽象的関係、人間活動の主体、精神および行為、生産物および用具、自然物および自然現象となる。 . . . 本文を読む

語彙の論 7

2014-09-11 | 語と語彙
語彙について  語義によって語の分類をしたのは中国の古代における辞書であった。爾雅 じが Ěryǎは、中国最古の類語辞典、語釈辞典である。日本への影響は、日本では律令制の大学寮において、文選、正史と並んで紀伝道、文章道の教科書として重んじられた、と説明があり、爾雅を規範として平安中期、源順が、和名類聚抄 を編んでいる。以上、ウイキペディアより。爾雅の分類は釈詁と呼ばれ、釈詁篇は古人が用いた同義語を分類し、釈言篇は日常語を、釈訓篇はオノマトペを主とする連綿語、2音節語などの同義語を分類しているようである。同上による。それを学び、和名類聚抄が編纂された。わみょうるいじゅうしょう、また、わみょうるいじゅしょう とも読む。和名抄、と略称することがある。和 は 倭名類聚抄 あるいは、倭名類聚鈔 とも記す。醍醐天皇の皇女勤子内親王の命により、源順 みなもとのしたごう が撰上した意義分類体の漢和辞書と説明がある。承平4年、934年ごろ成立、承平年間931‐938 の編集か。漢語を意義分類し、出典を記して意味と解説を付し、字音と和訓を示す。その意義分類は日本の辞書としてあらわれた。なお、十巻本と二十巻本がある。 . . . 本文を読む

語彙の論 6

2014-09-10 | 語と語彙
語彙について  語の意義分類として、語彙の意味分類が行われる、語の意義は漢字を移入して、その語を形音義としてとらえて、意義を明らかにしようとしたころ、語を部門、項目のもとに分類していた。いまで言えば語の意味と言ってよい。語義と語意の違いは、その語が持つ、漢字の語が伝えられて意義を表していたものを、日本語の使い方で、意味をとらえるようになると、その用法によって生じた意味内容を語意と言うようになったと考えてもよい。その意味を分類したのはシソーラスと語彙分類表である。シソーラス Thesaurus は、1852年、英国でロジェ (en:Peter Mark Roget 1779-1869) が、語彙を意味によって分類した、Thesaurus of English Words and Phrases 英語語句宝典 を著したのが始まりとされる。そのシソーラスの用法はさらに、IT用語として、情報検索において,キー-ワードの示す範囲、キー-ワードと関連語の類似、対立、包含関係などを記述したリストと、使われる。 . . . 本文を読む

語彙の論5

2014-09-09 | 語と語彙
語彙について  語の総体を分類する。単語を集めた辞書は音順である。日本語はイロハ順、50音順と音引きをする。現代語は60音に並べて、あいうえお順とすることが行われている。伊呂波順は色葉ともする辞書があり、字引、字書のものである。発音をとらえて音韻順にするのは分類としては初めからそのように行われるとしやすいのでそのようにまず行われた考えられるが、実は、その音順になるためにはそのまえに分類がほどこされていたことを知る。イロハ順になるのは日本語としてのとらえ方の意識のあらわれかと推測するが、その伊呂波順の下位分類としてとその字書にあるのはさらには意義分類があるということで、意義分類体の辞書を中国の辞書の影響として見ることになる。いま、日本語の最古の辞書として、和名類聚抄に着目すれば、それは漢和辞書としての体裁をもち、それはまた和訓を注している、意義分類体のものである。 . . . 本文を読む

語彙の論 4

2014-09-08 | 語と語彙
語彙の論について 語彙は言語資料に見る総体である。それをわかりやすく言えば、日本語の語彙と言えば、日本語の現象の総体であるから、それをどのように捉えれば資料として現わせるか。そこで総量のとらえ方が考えられる。日本語の全体を単語にしてその語数を計量すればよい。わかりやすく言えばそういうことだが、それでもとらえどころのない話で総量がいくつあるかとなると、捉えがたいことになる。ひところはそれを見るに、手元にある辞書の語数を数えれば日本語のすべてをおさめる辞書賭して全体を示すことができた、ように、思われていた。いまは、コンピュータに登録した語を考えると、その数は計り知れない。空間的に見て日常に使っている言葉、時間的に変遷をたどって歴史的に使っていた言葉、時空にかかわりなく存在する言葉などなど、日本語の数はいくつあるあのであろうか。やはり、辞書の収録語数を見ることになる。 . . . 本文を読む

語彙の論 3

2014-09-07 | 語と語彙
語彙の論について 語彙調査が行われるようになり、その成果が次々に公開されている。実用日本語でも、ある言語体系や、またはある文学作品などにおいて出現する語彙の総量や語彙数などを調査すること、と、わかりよく説明する。語彙数とあるところは、語数なり語項目の数なりを意味しているのだろう。言語の計算機処理が進んで語彙論が具体化するころ、日本語教育の語彙調査にかかわったことがある。24時間調査を行って、それを日に1時間ずつ、あるいは2時間であった、時間帯をずらして録音する。それをデータ化すると言うので、日本語教育関係者の話し言葉を実際に知るというものであった。毎日のなかで、友人といて会話を録音し、講義をしてそれを録音し、家族と話してそれを録音するようなことで、そのあとの文字おこしが大変だった。テープレコーダーの機会を壊すまでキーをたたいたのを覚えている。 . . . 本文を読む