白川静著「桂東雑記」から
桂東雑記は白川静さん晩年のエッセイ、対談、講演などが纏められたもので、五冊あるが最後の五冊目は白川静さんの娘さん(津崎史)が白川さんがなくなってから纏められたものだ。その中に「字書三部作について」と言う短い文が有り、そこでこの字書三部作の著作に向かった気持ちが書かれている。
字書三部作とは「字統」「字訓」「字通」である。72歳で大学を退職された。自身が高齢である事を意識し、時間に追われて70年以上に亘る研究を纏められたものである。
「字統」は字源を述べたもので一年で書かれ、「字訓」は国訓と字義との関係を解明しようとしたもので、これも一年で纏められた。「字通」は語例などを含め、漢字の形、音、義の関係を統括したもので11年半を要した。この三部作はほぼ予定した期間で刊了したそうである。
89歳で勲二等、94歳で文化勲章、そして96歳で亡くなれたと記憶している。
知の巨人である。
桂東雑記は白川静さん晩年のエッセイ、対談、講演などが纏められたもので、五冊あるが最後の五冊目は白川静さんの娘さん(津崎史)が白川さんがなくなってから纏められたものだ。その中に「字書三部作について」と言う短い文が有り、そこでこの字書三部作の著作に向かった気持ちが書かれている。
字書三部作とは「字統」「字訓」「字通」である。72歳で大学を退職された。自身が高齢である事を意識し、時間に追われて70年以上に亘る研究を纏められたものである。
「字統」は字源を述べたもので一年で書かれ、「字訓」は国訓と字義との関係を解明しようとしたもので、これも一年で纏められた。「字通」は語例などを含め、漢字の形、音、義の関係を統括したもので11年半を要した。この三部作はほぼ予定した期間で刊了したそうである。
89歳で勲二等、94歳で文化勲章、そして96歳で亡くなれたと記憶している。
知の巨人である。
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