読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

銀座の名

2010-07-04 09:51:30 | 歴史
東京都中央区にある『銀座』は、その名のとおり江戸時代『銀貨』の鋳造、発行を管理していました。しかし、この地が『銀座』の発祥地ではない。

今から400年前の慶長6年(1601年)、徳川家康が山城国伏見(現
在の京都市伏見区)に創設したのが『銀座』の始まりである。
が、それ以前の銀貨は品質が一定せず、粗悪なものも流通していた。
それが経済にも悪影響を与えていたため、家康は『銀座』の設置によって、
安定した品質の銀貨を流通させようとした。家康は1600年関が原で天下を取る
以前から貨幣鋳造の権利を握り天下人として働いていたのである。
家康が征夷大将軍に就任し、江戸に幕府を開くのは慶長8年(1603年)
で、その2年も前から、家康は『天下人』としての権力を行使していたのだ。
慶長10年(1605年)4月、家康は将軍職を三男の秀忠に譲ったが、
実権は譲らなかった。慶長12年(1607年)、家康は駿府城に移り、
『大御所』として『江戸の将軍』をコントロールし、江戸から駿府への
移転と同時に、家康は駿府にも『銀座』を設置したのである。


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