読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

如来

2007-12-09 10:20:53 | Weblog

釈迦の目的は解脱だった。それが叶わぬ望みと判った大乗仏教は解脱した人を拝む事を決めた。釈迦は死後、自分が拝まれるなど思っても見なかっただろう。釈迦は悟ってのち、自らを如来と言ったがえらそうに自分をそう称したのではなく”如来”の意味は「法(真理)と一体となった人」と言う事で釈迦自身も先に死んだ弟子の事も如来と言う敬称を持って呼んだそうである。司馬遼太郎「この国のかたち」から