読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

「親鸞をよむ」を読む

2007-12-01 11:11:43 | Weblog

著者の山折哲雄氏は親鸞を頭で「読む」のではなく体で「よむ」やり方で迫っている。最初に「奇跡のごとき長寿」として親鸞の長命が何故かから「よむ」事を始めている。ブッダは80年、孔子は73歳まで、ムハンマドは62歳、イエスが31歳、フランシスコ・ザビエルが46歳、ルターが63歳、カルバンが55、最澄55、空海61、法然78.一遍50、道元53、日蓮50、親鸞90と、ブッダと親鸞が飛びぬけて長寿を保った。それは何故可能だったのか。手がかりを唯一、親鸞の筆跡求めた。63歳のときの署名と86歳の署名の愚禿親鸞と言う文字にいささかの違いも衰えも見ないと言うのである。その「よみ」方が体でよむ事になるかどうか私には解らない侭読み続けているが。