ある旅人の〇〇な日々

折々関心のあることや読書備忘を記録する

なぜワクチン製造は遅れているのか

2009年08月28日 | Weblog
今、日本でいちばん新型インフルが猛威をふるっているのは沖縄である。数日前の沖縄の出版社のブログに「午後から博物館へ 入口にインフルエンザ対策で消毒液が置いてあり、中に入るとスタッフ皆、マスク着用でした。我が家も昨日から玄関に消毒液をおいてあります」と書かれている。本土でも夏の高校野球の選手やら応援のために大移動した人々も集団で発病している状況である。
この秋冬には、中世の黒死病のようにバタバタと亡くなることもあるのではないか。日本では新型インフルによる死者はまだ数人だが、米国やブラジルではすでにそれぞれ500人を超えた。のり塩事件なんて報道している時ではないだろう。
ワクチンの国内生産状況はというと、この冬に5000万人分以上必要なのに1300万人分しか供給できない。それで予防接種の優先順位が検討されている。小生などは若くないので下位のほうである。呼吸器系に自信がないので危機を感じている。
なぜ生産が遅れたのか。鶏卵でウイルスを培養するのであるが、このウイルスは培養速度がとても遅いという。加えて卵は有精卵でなくてはならないので個数もそれほど供給できないという。それに製薬会社4社で生産しているだけだ。この体制で行くしかないのか。海外から輸入も検討しているようだが、果たしてどの程度を確保できるか分からない。悲惨な状況にならなければいいが。