ある旅人の〇〇な日々

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ソウル南大門の焼失

2008年02月12日 | Weblog
2月10日、韓国の第1号国宝である南大門(崇礼門)が放火により全焼した。犯人は69歳の男性で文化財放火の前歴があった。行政に恨みをもっていたようだ。
この南大門はソウルでは最古の木造建築だった。約600年前の李朝時代に城郭の南門として建立された。日本でいえば室町時代。風水思想で扁額が縦書きになっており火伏せの意味をもたせていたが皮肉なことに放火により全焼してしまった。植民地時代に国宝に指定され、戦後に改めて韓国により第1号国宝になった。
防火設備も警備体制もお粗末だったことが反省されているようだ。数年前に詳細図面が作成されていたので再建は可能だという。再建に23億円も要するというが、すでに準備が始まったようだ。

(左側:李朝時代 城壁がまだ残っている 右側:植民地時代)


(左側:焼失前 右側:焼失後)
小生、20数年前にソウルに1泊したことがあるが、南大門をみた記憶がない。当時は接近できないようになっていたのでガイドブックに目立つように記載されてなかったのかもしれない。
あの時、朝鮮総督府の建物だった国立美術館に訪れたのだが、あの建物も植民地時代の負の遺産ということで10年前に解体されてしまった。もっとじっくり見ておけば良かった。

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