ある旅人の〇〇な日々

折々関心のあることや読書備忘を記録する

平敷兼七さんの写真

2009年11月03日 | Weblog
この雑誌、「SPACE MODULATOR 76」(日本板硝子、1990年8月発行)である。10年近く前にサイトでバックナンバーが在庫しているのを知り、注文して購入した。全ページに渡って沖縄の建築を特集したものである。

昨日、ネットで検索していたら、偶然、この雑誌に先月逝去した沖縄の写真家平敷兼七氏が撮影した写真が掲載されていることが分かった。それで雑誌をダンボール箱から出してみると、沖縄の47件の建築を撮影した平敷兼七氏の作品が載っているではないか。表紙の写真(今帰仁中央公民会館)もそうである。すべてカラー写真である。写真集「山羊の肺」がモノクロだったのでモノクロ写真家だと思っていたのである。

コンクリート打ち放しの建築がメインである。設計者も有名である。黒川紀章、安藤忠雄、真喜志好一、末吉栄三、象設計集団・・・・。作品は、沖縄県庁、那覇のフェスティバル、浦添市立美術館、沖縄キリスト教短期大学、名護市庁舎・・・・。すでに撤去された沖縄海洋博アクアポリスも載っている。やはり、象設計集団の名護市庁舎がいいね。
沖縄の現代建築も捨てたもんじゃないな。


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目次
地域特集1.沖縄の建築
「地域」を認識するために 山崎泰孝
Hearts & Arts in OKINAWA
北からの文明と南からの文化 比賀政夫
基地沖縄の政治と経済 新崎盛暉
沖縄人の伝統と日本本土・米国 照家林賢
美の三様と風景 渡名喜明

Architectures in OKINAWA
沖縄建築の歴史(建築年表・写真) 又吉真三
沖縄建築地図
沖縄の建築 写真:平敷兼七
国際感覚と伝統を活かしたリゾート開発 桑原守也
リゾート立地としての沖縄の条件 宇井純

Images in OKINAWA
アンケート:沖縄と建築  Q1. 沖縄の風土のキーワード3つ Q2. 沖縄を代表する建築・プロジェクトは? Q3. 本土建築デザインの流れと沖縄の建築との関係は? Q4. 沖縄の建築で重視することは? Q5. 沖縄の建築の今後は?
赤嶺和雄、宇栄原謙、上原生男、奥原崇典、国吉宏昭、小橋川茂、作久川一、島袋直子、末吉栄三、新城和博、高嶺剛、嵩元政秀、中井間文子、真喜志好一、能勢考次郎

対談:風景をつくる
──沖縄を感じる沖縄でつくる 沖縄編 本土編 赤嶺和雄、真喜志好一 藤森照信、山崎泰孝(聞き手)
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