新たな風物詩に 神奈川で「大磯まつり」
初開催 江戸・明治・昭和の花火打ち上げも
11/26(土) カナロコ
約200店の屋台のほかステージショーも
披露された大磯まつり
=大磯プリンスホテル第1駐車場
大磯町の新たな風物詩となるイベントを目指
す「大磯まつり」が26日、大磯プリンスホ
テル(同町国府本郷)第1駐車場で初めて開
かれた。大磯の「時代」をテーマに、ちょう
ちん作りや着付け体験といった歴史や文化を
追体験できるワークショップなどが行われ、
家族連れでにぎわった。「大磯らしい潤いづ
くり協議会」の主催。
同町ではこれまで、コンサートや打ち上げ花火
で楽しむ「なぎさの祭典」や「大磯宿場まつり」
が恒例行事として親しまれてきた。しかし、主
催者の高齢化や新型コロナウイルス感染症によ
る中止が続き、途絶えてしまった。同町商工会
会長で同協議会会長の芦川博昭さんは「地元で
花火を上げてほしいという声も多く、地域の人
に楽しんでもらうイベントが必要だと思った」
と言い、装いを新たに今回の開催にこぎ着けた。
太平洋を望む開放的なスペースで感染症対策を
講じながら実施。約200店の屋台などが並び、
ステージでは地元中学生によるブラスバンド演
奏や児童らのダンスなどが披露された。
フィナーレは約150発の打ち上げ花火。江戸、
明治、昭和初期の異なる時代の花火が解説入り
で打ち上げられた。芦川さんは「町長が代わる
ので来年はどういう形になるかは分からないが、
ぜひ祭りを継続したい」と話した。
185メートルの坂道、黄金色に彩る
伊勢原でイチョウ並木見頃
11/26(土) カナロコ
暖かい木漏れ日を受けて輝く
イチョウ並木
=21日、伊勢原市西富岡
紅葉シーズンを迎え、伊勢原市総合運動公園
(同市西富岡)のイチョウ並木の見頃がピーク
を迎えた。
【写真で見る】
木漏れ日を受けて輝く伊勢原市総合
運動公園のイチョウ並木
市内で最大の広さを誇る同公園の南側に位置し、
暖かい木漏れ日を受けて輝く黄金色の葉が
185メートルの坂道を彩っている。訪れた
人は吹き抜ける心地よい秋風を浴びながら、
写真撮影やギンナン拾いなど、思い思いに楽
しんでいた。
市内在住の女性(72)は「きれいな景色に
見とれて、いつの間にかカメラを構えていた。
どんよりした気持ちも落ち着きました」と
ほほ笑んでいた。
ブルコン
初の秦野開催好評
118人が参加し曲披露
タウンニュース
日頃の練習の成果を発揮
ピアノの登竜門的コンクール「ブルグミュラー
コンクール」の予選となる地区大会が11月6日、
タウンニュースホール(秦野市)で行われた。
ブルグミュラーの曲はピアノの練習曲として学
ぶことが多く、普段親しんでいる曲で挑戦でき
るのが同コンクールの特徴。これまで近隣では
湘南地区で行われていたが、「県央・西湘地区
の音楽活動をみんなで盛り上げたい」という想
いのもと、秦野市での初開催が実現したという。
当日は幼児部門から高校生、一般まで118人
が参加し、日頃からの練習の成果を存分に出し
切った。
小学校5・6年の部にエントリーした親子は
「昨年、横浜で受けたブルコンとはだいぶ雰囲
気が違い、会場は大きいのに非常にアットホー
ムな感じがした。コンクールを受けに来たはず
なのに、親子でワクワクしました」と話す。
また、指導者のひとりは「とても温かい雰囲
気がよかった。結果が出ずに『もうコンクール
を受けたくない』と言う子たちが『また頑張る』
と言ってくれ、みんなで応援している気持ちが
伝わって嬉しかった」と語った。
表彰式ではファイナルに進む優秀賞受賞者だけ
でなく、努力賞や奨励賞の受賞者にも賞状など
が贈られた。
中栄信用金庫
市に現金500万円を寄付
創業90周年を記念して
タウンニュース
北村理事長(右)から高橋市長に
目録が贈られた
中栄信用金庫(北村圭一理事長・本店秦野
市元町)は、今年12月12日に創業90周年を
迎えることを記念して秦野市の文化振興に
役立ててほしいと500万円を寄付した。
北村理事長が11月14日に市庁舎を訪れ、
高橋昌和市長に目録を手渡した。
北村理事長は「90周年を迎えることができた
のはひとえに地域のご支援のおかげ。感謝の
気持ちを形にしたいとお贈りした。未来を担
う子どもたちのために、秦野市の文化振興に
役立ててほしい」と話した。また、高橋市長
は「貴重な財源として活用させていただく」
と話した。
中栄信用金庫では青少年の健全育成を目的に、
継続的に少年野球大会やサッカー大会などを
開催している。
「季節の写真展」
南が丘写友会
タウンニュース
菊池さんの作品
南が丘写友会が11月28日(月)から12月18日
(日)まで南が丘公民館で季節の写真展を開
催する。午前8時30分〜午後5時(最終日2時
まで)。出品者は菊池孝七、草山たか子、石川
直興、曽根崎純尚、高瀬菊夫、宇田美貴子、
瀬川満、加藤藍実(敬称略)
【電話】0463・88・6323菊池さん。
シクラメンの出荷最盛に
猛暑で例年より開花遅れ
タウンニュース
シクラメンを手にする冨田茂靖さん
冬の贈り物としても人気のシクラメン。秦野
市内の温室の中では赤、紫、ピンクなど色と
りどりの花が咲き、生産農家が出荷作業に追
われている。
市内のシクラメンの生産農家は6軒で出荷量
は神奈川県内トップクラス。4万鉢を超える
生産数を誇っている冨田花園(今泉1205)
では様々なシクラメン40種類を生産している。
中でも紫や赤が年配の人に人気で、若い人に
はフリンジが特徴の「ファルバラ」など変わ
った咲き方をする品種が好まれているという。
また、ピンクやブルーの花を咲かせる秦野市
内の農家が開発した品種「フェアリーピコ」
も栽培。同品種は通常5枚の花弁に対して8枚
を超える八重咲きが特徴で、開花期間も2カ月
〜3カ月と長いのが特徴。「プルマージュ」は
赤と白のグラデーションが多くの人に好まれて
いるという。
現在、同園では出荷準備として葉組みと呼ばれ
る芽を日に当て、花が中央にまとまって咲くよ
うに調整する作業を行っている。社長の冨田
茂靖さんによると、今年の出荷状況に関して
は「6月の猛暑続きの気候や9月に台風が多
かったことが影響し、開花が少し遅れている。
今年は11月下旬から12月中旬がピーク」だと
いう。
同園のシクラメンは関東各地の市場などに出荷
されており、市内では、じばさんずやイオン秦
野ショッピングセンターで購入できる。また、
同園でも直売。今年は遅咲きの傾向があるため、
同園で購入する場合は、11月末からがおすすめ
だという。
冨田さんはシクラメン農家であった両親の姿を
見て、20年前からシクラメンの生産に携わって
きた。「花がきれいに咲いて、買ってくれたお
客さんが喜んでくれることが一番のやりがい」
とニコリ。また、「室内で長く楽しむことがで
きるのはシクラメンならではの良さだと感じる。
新しい品種を育てるのも魅力」と語った。
長く楽しむには
シクラメンは育て方によって半年間花が咲いた
状態を楽しむことができるという。そのために
は根腐れに注意し、土が乾いたことを確認して
から水をやることがポイント。生育温度は18度
が適温で、暖房に当たりやすい場所だと育ち過
ぎて早く花弁が落ちてしまうこともあるという。
冨田さんは「水やりの頻度を調整することが大事。
育ち過ぎないようにするために、生育場所を変え
てみながら様子を見ることがコツ」と話した。
フェアリーピコ