晩秋の箱根染める黄金色の風 仙石原の
ススキが見ごろ
11/15(火) カナロコ
晩秋の黄金色に染まったススキ
=箱根町仙石原
箱根・仙石原を代表する秋の風物詩「仙石原
すすき草原」では、冬枯れが進んだ黄金色の
ススキが晩秋の風に揺れている。多くの観光
客や家族連れが足を運び、散策や撮影を楽し
んでいた。
「かながわの景勝50選」に選ばれる同所は、
台ケ岳(標高1045メートル)の裾野に広
がる18ヘクタールの草原。かつては火山灰
の土壌と湿地を利用し、かやぶき屋根用のカヤ
を栽培していた。箱根仙石原観光協会によると、
例年より周辺の紅葉が進んでいるため「今は
紅葉とコントラストが楽しめる。初秋の銀色
の穂よりも晩秋のススキが好きな人にはちょう
どいい時期では」と話していた。
黄金色の状態は今月中旬まで楽しめるという。
問い合わせは同観光協会
電話0460(84)8301。
県警と高齢運転者支援
トヨタモビリティ神奈川
タウンニュース
小田原市中里のトヨタモビリティ神奈川
小田原店(石田康隆店長)で10月8日、
同社と神奈川県警が協力した「運転エス
コートフェア」が実施された=写真。
65歳以上のドライバーとその家族を対象に
した同イベント。会場ではパトカーや白バイ
の展示に加え、約70組の家族が免許更新の
高齢者講習前に義務付けられている「認知
機能検査」の模擬体験、VRを使った先進
安全機能体験などに参加した。
テストを受講した市内70代男性は「聴力で
高い音の聞き分けが難しかった。運転時に
注意しなければいけないと実感した」と振
り返った。石田店長は「地域の店舗でも啓発
に取り組み、高齢者の交通事故減少に貢献し
ていきたい」と話した。
真鶴中
国交省から表彰
駅前清掃を60年継続
タウンニュース
受賞を喜ぶ真鶴中学校の生徒たち
真鶴中学校(市川麻美校長)の生徒による
JR真鶴駅前の清掃活動が「鉄道業務精励
功労者及び鉄道をめぐる一般協力功労者」と
して10月14日、国土交通大臣表彰を受けた。
駅前清掃は、1961(昭和36)年に同中学
校が社会福祉教育研究指定校になったことを
きっかけに、生徒会の活動としてスタート。
当初は朝に実施していたというが、近年は月
1回放課後に1学年が集まり、駅前を清掃す
るようになった。「外から来る人に美しい町
と伝えたい」との思いから、ごみを拾うだけ
でなく、道路のガムをヘラで取るなどし、景
観を守ってきた。
コロナ禍などの影響でここ数年は活動を中止
せざるを得ない状況が続いているが、同校の
卒業生で自身も清掃活動を体験してきたとい
う市川校長は「代々続けてきた地域に根差し
た活動。現在の3年生が卒業するまでにぜひ
体験してほしい。年明けには再開したい」と
思いを語った。
生徒会長の松本心梅さん(2年)は、「駅は
人が集まる場所できれいだと元気がもらえる。
活動をつなげていきたい」と話した。
江の島サムエル・コッキング苑が新装
オープン アート鑑賞やテラス席も
11/16(水) カナロコ
全面ガラス張りのアートやワーク
ショップの展示体験施設
神奈川県藤沢市江の島の頂上部に広がる
観光庭園「江の島サムエル・コッキング苑」
が16日、リニューアルオープンした。
【写真】
植物に囲まれたウッドデッキ上のテラス席
相模湾を望み南洋の植物や四季の草花が植えら
た環境の中で、休日をゆっくり過ごす「別荘庭
園」をイメージ。ウッドデッキ上にテラス席を
設け園内全体をカフェ空間のように演出したほ
か、アート作品の鑑賞やワークショップを楽し
む展示体験施設も新設した。
開設者の市と指定管理者の江ノ島電鉄(同市
片瀬海岸)が2021年度から2カ年計画で、
03年の開園以来初の大規模改修工事を進め
ていた。総事業費は約3億円。
ねっとり開成弥一芋に、こだわりの
真鶴ミカン 神奈川特産の逸品、
JAサイトで全国販売
11/16(水) カナロコ
開成町の宮上さんが育てた
開成弥一芋(JA全農かながわ提供)
JA全農かながわ(神奈川県平塚市)は7日、
JA全農が運営する国産農畜産物の産地直送
通販サイト「JAタウン」内ショップで開成
弥一芋と県内産のミカンの注文・販売を始め
た。同サイトはカテゴリや産地から全国各地
の逸品を検索でき、各JAから旬の食材を購
入できる。
【写真で見る】
真鶴町の諸星さんと栽培したミカン
今年から取り扱うことになった開成弥一芋は、
1903年に開成町の高井弥一郎氏が常念寺
(小田原市)の住職から譲り受けた種芋がルー
ツとされ、地元農家の有志が生産拡大に取り
組んでいる。町の豊かな清流・土壌によって
育てられた芋は食味が優れ、白くねっとりと
したうまみを持つ。生産者の宮上透さんは
「伝統的な品種の味わいを楽しんでほしい」
と話す。Lと2L混合で6キロ4480円
(送料込み。遠隔地別途)。
ミカンは真鶴町で25年以上栽培している
諸星渉さんの農園で採れたもので、無加温
のハウスや、枝つりで日照を確保するなど、
こだわりの栽培が特徴。酸糖度のバランスが
優れているという。いずれもサイズ混合で3
キロで3980円、6キロ6480円(同)。
問い合わせはJA全農かながわ管理部総合
対策室電話0463(20)2872
秦野の井戸水から有機フッ素化合物
市内初、目標値4倍
11/16(水) カナロコ
神奈川県は16日、秦野市末広町の井戸水
から「PFOS」など人体に有害な有機フ
ッ素化合物が国の暫定目標値の4倍検出さ
れたと発表した。原因は分かっていない。
同市内で採取した水から暫定目標値を超え
る有機フッ素化合物が確認されたのは初め
てという。
県によると、採水した井戸は個人が管理し、
飲み水には利用されていない。10月に委託
業者が採水して分析したところ、PFOSと
PFOAの合算値で1リットル当たり200
ナノグラムの濃度が検出された。国が定める
暫定目標値は同50ナノグラム。
この井戸の周辺500メートル以内にはほか
に3カ所の井戸があり、市と連携して住民ら
に飲用しないよう呼びかけるほか、3カ所の
井戸水も水質調査を実施し、汚染範囲の把握
に努める。
2020年に環境省がPFOSとPFOAを
「要監視項目」に追加したことを受け、県は
水質汚濁防止法で県の管轄となる23市町村
37地点の水質を22~23年度にかけて調査
している。
秦野市末広町の井戸は37地点のうち、22年
度に調査対象となった19地点のうちの一つ。
残る18地点は分析中で、結果は判明していな
い。
コキアの里、連日にぎわう
今年の開園は11月6日まで
タウンニュース
赤く色付いたコキアの里、中央がハート型
に植栽されたサルビア
松田町内の飯田勝宏さんらが「コキアの里」
で育てている観賞用コキアが真っ赤に色付い
ている。今年、園内には新たにハート型に植
栽されたサルビアや、見晴らし台の鐘台も新
設するなど魅せる工夫を施した。メディアで
も紹介され、今年の開園最終日も近付くが、
連日にぎわっている。
西平畑公園内の自然館から山道を少し進んだ
立地にあるコキアの里。10月から11月に掛け
見頃となるコキアだが、今年は例年より雨が
多かった影響で、少し早めに色付き始めたと
いう。
今年は「写真映えする新たなスポットをつく
りたい」と、以前同所を訪れた若者たちが口
にしていたアイデアを参考にして、赤いサル
ビアをハート型に植栽。また、富士山を望む
見晴らし台に、ボランティアから寄付された
鐘を設置し「コキアの鐘」と名付けたほか、
鐘のそばに竹で手作りしたベンチを置き、来場
者が一休みできる場所を設けた。
飯田さんは、今年の来場者数について「土日
は1500人、平日は800人くらい来てく
れている。ありがたいです」と語る。初めて
来場した都内在住の赤松和哉さんは「コキア
が赤から金色に変わる良い時季。富士山も見
えてとてもきれい」と話した。
コキアの里は西平畑公園の駐車場から
徒歩約10分。
参道包む紅葉のグラデーション まもなく
真っ赤なトンネルに 兵庫・西脇「西林寺」
11/16(水) 神戸新聞NEXT
参道を赤や黄、緑色のグラデーションに
染めるモミジ=西脇市坂本、西林寺
仁王門から約200メートル先の本堂の方向
を望むと、赤や黄、緑色をした林のグラデー
ション。庫裏前を染め上げていた紅葉の前線は、
秋の深まりとともに、参道を駆け上がっていく。
【動画】色づき始めた参道の木々
7世紀の開基とされる西林寺(兵庫県西脇市
坂本)は、アジサイやツバキなど、四季折々
の花で彩られる寺とも知られるが、秋はオオ
モミジやイロハモミジ、イチョウなどが、境
内で見事なコントラストを織り成す。
今年も11月に入って色づき始めた。市内外
から散歩やドライブがてら、参拝者がひっき
りなしに訪れ、木々を仰ぎ見て写真を撮った
り、参道に落ちたモミジを拾ったり。参道が
真っ赤なトンネルになるのは、今月下旬ごろ
になりそうだ。
入場無料。駐車場あり。西脇市観光物産協会
TEL0795・22・3111