箱根町
観光客「一気に増加」
全国旅行支援が後押し
タウンニュース
観光客が行き交う箱根
湯本駅前(11月3日撮影)
入込観光客数が回復傾向にある箱根町
国内の個人旅行客を中心にコロナ禍前
の賑わいを取り戻しつつある。入国規
制緩和後、外国人旅行者数も徐々に増
えている。
* * *
箱根町観光課によると、旅行代金のうち
40%(最大8000円)を補助し、土産
物購入などに利用できるクーポンが付与
される全国旅行支援が始まった10月11日
以降、「一気に観光客が増えている」と
いう。
200部屋を有する湯本の温泉ホテルは、
満室になることはないもののコロナ禍前
と比較して「80%の稼働」に。予約担当
者は「コロナ感染を警戒しているのか、
直前で予約する人が多い」という。和菓
子店は「土産物の購入は以前に比べ少量
に留まる傾向にあるが、イートインや
テークアウトなど現地消費が増えている」
と話す。
箱根園水族館や駒ヶ岳ロープウェイなど
を運営する箱根園は、新型コロナ・台風
19号被害前の2018年度と比較して10
月は95・4%まで戻ったという。ロープ
ウェイは同比62%で、「残り38%はイン
バウンドと団体客数に相当する。インバ
ウンドが戻っているのは確かだが、コロナ
禍前と比較するとまだまだ少ない」と分析。
全国旅行支援は12月20日までの予定だが、
「効果が大きいので延長に期待する」と
話している。
十字町ヒストリア主催
白秋関連の音楽、まち歩き
11月20日と27日
タウンニュース
小田原市南町で地域の歴史文化を紹介
している十字町ヒストリアが11月に北原
白秋の没後80周年にちなんだ文化イベン
トを開催する。
11月20日(日)はSDA小田原キリスト
教会(本町4の5の35)で午後1時30分
から「ヒストリアコンサート」(資料代
500円)。”北原白秋を歌う”とし、
譲原純子さんのピアノと佐藤るみ子さん
のフルートで勝俣景子さんの歌を楽しむ。
当日は曽我勉さんによるミニ講演「十字
町界隈に住んだ文学者」も行われる。
翌週27日(日)は午後1時から、曽我さん
を講師にまちを巡る「十字町界隈、文学
散歩」(保険料・資料代1千円)。十字町
ヒストリアに集合し、同地域に居住した文
学者の足跡を訪ねる企画となっている。
両日のイベントへの参加や問い合わせは
十字町商店会の金子さん【電話】090・
3103・1305。
大井町に2万3千人 3年ぶり
「よさこいひょうたん祭」
11/13(日) カナロコ
16チームが出場した大井よさこい
ひょうたん祭=大井中央公園
神奈川県大井町最大のイベントとなる
「大井よさこいひょうたん祭」がこの
ほど、おおい中央公園(同町大井中央)
で3年ぶりに開催された。町内外の
16団体が華麗なよさこい踊りを披露
した。
「ひょうたん駅」として知られるJR
御殿場線上大井駅にちなんだイベントで、
当初は8月開催を予定していたが、新型
コロナウイルス感染拡大を受けて11月
に延期。4月にオープンした同公園で初
めて開催され、約2万3千人が訪れた。
真鶴トンネル、中はどうなってるの?
地元小学生が見学 大半が海抜下を通過
11/13(日) カナロコ
地元小学生がリフト車に乗って天井を
観察した施設見学会
=真鶴道路の真鶴トンネル
神奈川県真鶴町と湯河原町を通る有料
道路「真鶴道路」(真鶴ブルーライン)
の真鶴トンネルで4日、道路の特徴や
安全対策を知ってもらおうと、地元小
学生を対象にした施設見学会が行われた。
【動画】用途不明、2キロの地下通路
横須賀・貝山地下壕が公開
運営する県道路公社によると、国道135号
が伊豆・熱海方面の利用客で日常的に混雑
したことから、総延長約4・5キロの真鶴
道路が計画され、1982年に完成。その
うち1・6キロを占める同トンネルは、大
半が海抜下を通過する珍しい施設だという。
見学会では湯河原町立東台福浦小学校の5
年生17人がトンネル内のリフト車に搭乗
し、普段近づくことができない天井部分な
どを注意深く観察した。
南足柄短歌大会
歌碑になる2首決まる
万葉公園に設置へ
タウンニュース
足柄万葉公園に設置される歌碑
南足柄市は11月3日、市制施行50周年を
記念して開催した「万葉の里・南足柄短
歌大会」の表彰式を市文化会館で開いた。
一般の部、小中学生の部でそれぞれ最優
秀賞に選ばれた2作品は歌碑が作られ、
足柄万葉公園に設置される。
南足柄市は今年4月1日に市制施行50周
年を迎えている。これを記念し、市の
PRにつなげようとさまざまな記念事業
が企画されてきた。
市によれば、日本で最も古い和歌集であ
る万葉集には、足柄をテーマにしたもの
が17首あるといい、東海道の交通の要所
だった足柄峠には「足柄万葉公園」があ
るなど、金太郎で知られる南足柄は、万
葉の里でもあるという。短歌大会は、こ
うした歴史を後世につないでいきたいと
いう思いを込めて実施したもの。応募者
総数は1545人、一般の部に774首、
小中学生の部に1307首の作品が寄せ
られた。
一般の部の最優秀賞は足柄上郡中井町の
竹和世さんの作品「防人にむかう名もな
き歌人の自然の吐露が人の胸打つ(万葉
公園)」が選ばれたほか、7首が入賞。
小中学生の部最優秀賞には、岡本中の
高田空璃(くうり)さんの作品「猛暑日
に友と流した排球の玉の汗まで光る思い
出」が選ばれたほか7首が入賞した。
選者を務めた三枝昻之さんは講演で
「『加藤市長は南足柄は万葉の里です』
と言っている。足柄の地名を大切にする
ことは賢明な選択で、その土地にいる人
が文化や風景を詠むことが南足柄を支え、
短歌という歴史ある文化を太らせる」と
短歌の文化が南足柄に根付いていくこと
を期待した。