学習発表会が学年別にあるというので、孫たちの通う小学校に出かける。中学年の孫は、大人になっていて、同窓会で巡り会い、各人が現在の職業を言う。過去の世界にいくという博士になった人が、子どもの頃にした楽しいことはなんだった?と皆に聴く。
其々が、思い思いの話をし、もう一度未来に帰っていく。まあ、ちょっと小首を傾げる場面もあったが、楽器を演奏したり、運動や組体操を披露してくれた。最期に朗読劇『ごんぎつね』をして幕が下りた。季節的にはピッタリの雰囲気であった。外は雨、枯葉も舞っていた。
低学年の孫は、人数が5人なので、何しろ出番も台詞も多い。こちらも演奏があった。最期に落語があって、『饅頭こわい』を、演じた。孫の作った饅頭は、紅白饅頭と葬式饅頭であった。曾祖父母が亡くなっているせいか。と、笑いをかみ殺した。
休憩時間に、もう一度中学年の教室に行く。孫は、末吉暁子さんにお会いした時のことを、話していなかったらしく、えっ、誰?誰のこと。どうしたの?何なの。と、先生やお友達から質問攻めにあう。どうやら自分ひとりが目立つということが、照れくさくてしようがないらしい。
作者の末吉暁子さんのお名はわからなくても、がんこちゃん、ぞくぞく村というと、直ぐにわかるのだ。あちこちで、しってるよぉ!と声が上がった。孫は小さくなって、教室の片隅に身を縮めているのが、何とも愛らしい。もしや、内緒にしておきたかったのか。
枇杷葉の苞が、そろそろっと綻んで、雨の降りそぼる中を咲いている。なんといい匂いであろうか。思わず深呼吸をした。東側のは満開に近い。12月になったら少し採ろう。適度な水分と暖かな陽射しに、毎年咲いてくれる。自然の恵みのありがたいことか。
中秋の名月。旧暦での十五夜です。その上に観えるのは、木星です。薄がやっと咲き始めていました。