北の旅人

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秋の瀬戸内海と錦江湾・桜島ゆったりクルーズ➂ー鹿児島・SL人吉

2018-04-09 18:52:02 | Weblog

 10月13日。標高108mの高台にある城山観光ホテル

 

さすが、鹿児島。ホテルのロビーには【西郷どん】のパネルが

早朝の桜島と鹿児島市内をを望む

この道路を下ると鹿児島市内へ

眺めている時に、噴火。しばらく続いた

 城山の途中にある、西郷隆盛洞窟。
西郷隆盛は、明治10年(1877)9月19日から同24日未明に至る6日間、
この洞窟で起居した。

薩軍と政府軍との城山攻防戦という西南戦争の最終段階において、
政府軍の城山包囲網の中、西郷隆盛はこの洞窟で過ごし、
最後まで薩軍の指揮をとっていた場所として、重要な史跡である。

現在の洞窟の規模は、奥行きが4m、間口が3m、入口の高さは2.5m。
昭和49年(1974)、鹿児島市の記念物(史跡)に指定された。
(鹿児島市観光交流局観光プロモーション課)

 

仙巌園
万治元年(1658)に19代島津光久によって築かれた島津家の別邸。
28代島津斉彬もこよなく愛し、篤姫など多くの人を魅了した。
桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた雄大な景観を楽しむことができる。
およそ1万5千坪の広大な庭園には、四季折々の花々が咲き誇り、
島津家の歴史を伝える史跡が数多く残されている。


2015年には、「明治日本の産業革命遺産」として一帯が世界文化遺産に登録された。

 鉄製150ポンド砲と反射炉跡. 仙巌園に入ってすぐにあるのが、
この「鉄製150ポンド砲」と後ろの石組み「反射炉跡」。
ここは大名庭園でありながら、約150年前には日本でいち早く富国強兵を実践し、
大砲製造や造船などを行った近代日本発祥の地。

反射炉とは、大砲製造のために必要な鉄を溶かしていた炉のこと。
反射炉跡を含む旧集成館は「明治日本の産業革命遺産」として、
2015年には世界遺産に登録された。

仙巌園に入ってすぐにある「鶴嶺神社(つるがねじんじゃ)」。
島津家の当主や、島津家の分家・玉里島津家(たまざとしまづけ)の歴代当主と
その家族らが祭られている。

仙巌園から桜島を望む

仙巌園には、あちらこちらに石灯籠がある。
この獅子乗大石燈籠は、畳八畳ほどの大きな笠石の上に、
逆さの獅子が乗っている。大きく口を開けた獅子は、飛び獅子と言うのだそう

江南竹林(こうなんちくりん) 日本の孟宗竹のはじまり。
江南竹とはすなわち孟宗竹のことで、
第21代吉貴が、元文元(1736)年に琉球を通じて2株をとりよせて
ここに植えたのが日本の孟宗竹の始まりだという。

私たちが食べている美味しい筍は孟宗竹で、仙巌園の江南竹林はそのルーツ。

山腹の巨大な岩に書かれた「千尋巌(せんじんがん)」という白い3文字。
文字の大きさは、上下で11メートルもある。
文化11(1814)年に、27代斉興が延3,900人の人夫をつかい、
3か月かけて作らせた。
白い色は胡粉(ごふん)という、貝がらを細かく砕いた粉を塗り固めたもの。

中国ではよく見られるが、日本の庭園では他に例を見ない。
薩摩が中国文化の影響を強く受けていた証拠。
 
そういえば、2002年に三国志の舞台である長江三峡下り(重慶ー宣昌)をした際、
壁に赤い文字で書かれているのを見たことを思い出した。

熊本県人吉市にある国宝・青井阿蘇神社。創建は、大同元年(806)。

現在の社殿群は、慶長15年(1610)から同18年に4年をかけて造営されたもので、
まもなく400年を迎える
。一連の社殿が同時期のものは全国でも珍しい。
急勾配のかやぶき屋根をはじめ、桃山様式をとり入れた多彩な装飾や色彩、
南九州地方にみられる雲龍の彫刻が施されているのが特徴。

人吉駅前にある、からくり時計。
人吉城をイメージしており、人吉城のお殿様が城下見学を行うという物語が、
民謡「球磨の六調子」の音楽をアレンジした曲にのせて展開される。

人吉駅ホーム

現役のSLとしては最古の人気列車「SL人吉」

最後尾には展望車があり、ワイドな景色を楽しむことが出来る。
高校時代は3年間、SLで通学していたので、鉄道大好き!

球磨川沿いを走る「SL人吉」

途中で、新しい観光列車「KAWASEMI YAMASEMI」と出合う

途中の駅(肥薩線 坂本駅だったかな?)では、美味しい焼さばなどがも売っていた

(ご参考) 2010年に『鉄道で12日間 日本一周」で、SL人吉号に乗った。
https://blog.goo.ne.jp/goo1942_december/e/25f88c2cf6ebf2990a3b21daa7b92017

熊本駅からは、新幹線で新大阪へ。21時ごろの到着で、一泊し翌日飛行機で帰ってきた。

夕食の駅弁。味もしっかり、しみこんでいて美味かった。
聞けば、八代駅前にある約300年続く鮎問屋がつくっていて、
かつて『九州駅弁大会』で3年連続グランプリに輝いたという。

今回は、「にっぽん丸」と「SL人吉」の短いコラボの旅だったが、
中身は充実した4泊5日の旅だった。 (完)

 

 

 

 

 

 



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